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【何ぞやシリーズ第13回】STASーJって何ぞや?

【何ぞやシリーズ第13回】STASーJって何ぞや?

投稿日:2017.05.29

医療の質の評価は第三者による病院機能評価が定着してきましたが、緩和ケアの質 の評価はどのような尺度があるかご存知ですか?
シシリー・ソンダース先生の国、英国で開発されたSTAS(SupportTeamAssessmenntSchedule)の日本語版 、STAS-Jって、何ぞや?

STAS-Jはクリニカル オーディツト(※)ツール

STAS -Jは英国で開発された、患者・家族へのケアの成果を評価する指標の日本語版だ。
医療職が自らのケアを評価し、改善していくためのツールでもあるんだよ。
診療報酬でも、STAS-Jで2が2項目以上の患者さんヘケアを提供したときには「がん患者指導管理料2」が算定できることからも、注目されていることがわかるね 。
※Clinical Audit:質の高い診療が行われているかどうかを多面的・包括的に評価すること 。

STAS-J導入により期待される効果

この項目にそって評価すると、身体症状と全体的な状況判断ができて、問題や課題が明確になりやすいのね。
評価を繰り返すことで、患者さんのQOL向上のための解決のポイントが明確になるし、ケアの成果も実感できて、ケアの内容に自信が持てるようになるような気がするわ。
それに、早い段階からアセスメント内容の見直しが出来ると思うの。患者さんに関わる多職種チーム活動の共通の評価ツールとして使えると、カンファレ ンスの時に何を検討するのか目的が焦点化されて、話し合いが充実するわよね。

情報がない、判断に迷ったら…

情報があれば評価できるけど、「情報がなくて評価できない場合」は、その理由に応じた番号をつけるんだって。
無理に推測して点数をつけることよりも、その項目について情報を集めること自体が必要なんだよね。
点をつけることが目的ではないから、判断に迷った時は高い方の点数をつけて、みんなで何を根拠にその点をつけるかを話し合えばいいんだね。
(つづく)
監修・資料提供
阿部まゆみ:森ノ宮医療大学保健医療学部看護学科教授・看護師/元名古屋大学大学院医学系研究科看護学専攻ガンプロフエッショナル要請基盤推進プラン特任准教授

浅場香:静岡赤十字病院がん看護専門看護師・がん化学療法看護認定看護師

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