1. ホーム
  2. コラム
  3. 透析室における①新型コロナウイルス患者と感染していない患者の対応 ②手指衛生、PPE
専門家Q&A

透析室における①新型コロナウイルス患者と感染していない患者の対応 ②手指衛生、PPE

昨年12月にナースの星WEBセミナーで開催した『透析室における感染症対応』へ沢山のご参加をいただき、ありがとうございました。

視聴後アンケートで谷口先生宛てにお寄せいただいた沢山のご質問の中から、今回は2つのご質問にお答えいただきました。
東葛クリニック病院 看護部 部長
認定看護管理者 感染管理認定看護師
谷口 弘美 先生

ご質問

新型コロナウイルス患者と感染していない患者の透析を同じ時間帯でする時の対応を実際にどうしているのか、教えていただきたいです。距離を空けれず、満床のときなど。感染症対策について色々学び勉強になりましたが、コロナの患者さんがおられる場合、実際にどのような状況なのか、実態を知りたいです。感染者が多いときはどうしているのかなど。
(滋賀県・大学病院・正看護師)

谷口弘美先生からの回答

COVID-19診断された患者と感染していない患者は同時に同じ空間で透析は行っていません。方法としては、透析終了後に誰もいない空間で陽性患者を行うことは考えられます。

今回のコロナ禍で外来で陽性患者を他の患者がいない時間帯で実施をした経験はあります。透析室までの通路、エレベーターなどは使用後に2時間使用禁止、触れた箇所は消毒を行いました。透析終了後の透析機器類、環境の消毒は通常と同様に実施します。

日本透析医会から10月8日「新型コロナウイルス感染症に対する透析施設での対応について(第5報)を参考として各施設で対応をお願いします。

ご質問

エコー穿刺のところは詳しく感染対策について講演されていましたが、透析室における主要な場面(開始操作、返血操作など)についても、どのように手指衛生、PPEがなされているか教えていただきたいです。

1処置1エプロンがなかなか難しい現状があり、他施設では具体的にどのようなタイミングで感染対策がなされているか知りたいと思いました。
(神奈川県・急性期病院・正看護師)

谷口弘美先生からの回答

4月30日透析施設における標準的な透析操作と感染予防に関するガイドライン(5訂版)第1章に標準的な透析操作について記載されています。

透析開始前に手指衛生をします。エプロンの着用(患者に触れる前)VAの観察を行い→手袋の装着→消毒→穿刺、テープ固定→回路接続。手袋を外して透析装置の治療開始1処置1エプロンが望ましいですが、できない場合は汚染時毎交換として、穿刺の時間帯は着用する。

エプロンを付けた状態で環境表面に触れない、周囲の環境を汚染しないように注意が必要です。

このコンテンツをご覧いただくにはログインが必要です。

会員登録(無料)がお済みでない方は、新規会員登録をお願いします。



他の方が見ているコラム