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専門家Q&A

脳梗塞により言語障害のある患者の口腔ケア

ご質問

82歳女性、脳梗塞、言語障害、食事は介助と自力摂取されていますが食後の口腔ケアについてお聞きします。

なかなか口を開けてくれません。義歯も無く、自分の残りの歯で食べられていますがキザミ食(副)ごはん(主)にしていますが、時間もかかり、遊びながら食べられています。


現在はハミングッドにて口腔ケアをしています。うがいも
ままならない状態です。機嫌のいい時には自分で手に持って真似事はしくれますが最後の仕上げはこちらがしています。
何か良い方法がありましたらお教えくださいますようお願いいたします。
お肉とか固いものは頬袋に入っているしくちゃくちゃガムのように噛んでいます。

専門家の見解

「口を開けてくれない」原因は多数存在しますが、本件は高次脳機能障害が疑えます。

例えば、口に食物を入れたまま、咀嚼しようとしない場合であれば、食事に対して注意を集中するための環境を整える工夫が有効かもしれません。(例えば、カーテンを引く。テレビを消す。注意をそらすような興味を引くものを周囲に置かない。など)

また、食べてくださらないからといって強い語調で食事を促すのは混乱をさせて今う要因となりえますので、「できた時に笑顔でうなづいて差し上げる」ことを繰り返すことで問題解決に繋がったケースは多々存在します。

「どうしてお口を開けて下さらないのか」
「どうしたら食事に向かっていけるのか」
をよく洞察して工夫する事が必要です。

こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
職務に生かす場合は職場の上長や患者の主治医に必ず相談し許可を取ってから実践するようお願いいたします。
専門家Q&Aを通じて得た知識を職務に活かす場合、患者のの心身の状態が悪化した場合でも、当社は一切責任を負いません。
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