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専門家Q&A

徘徊のある方への声かけ

ご質問

デイサービスでは認知症の利用者さんもおり,時々どう対応したらよいかと
思うことがあります。徘徊のある方で,家に帰りたいという時どのように声かけしてあげるのが良いでしょうか?
時に興奮されることがあります。

専門家の見解

徘徊している患者との関わり
 ご質問ありがとうございます。回答大変遅くなってしまい申し訳ありません。徘徊とは無目的に動き回る様を示し、認知症中期の行動・心理症状の中心的症状とされています。しかし、この行動を本人の視点でみると決して無目的に歩きまわっているわけではなく、なんらかの理由があって歩き回っています。この方は「家に帰りたい」と言っていることより「家に帰りたい」という理由を考えると①認知症により場所や時間による見当識障害により施設(デイサービス)にきていることがわからなくなっている。②家とは違うデイサービスという環境に慣れていない。③慣れない環境の中でのデイサービスで疲労も募り不安が生じてくる(暗くなって疲労感も募ると家に帰りたくなることは当然の心理)以上の①~③が考えられます。原因を除去しない限りこの行動・心理症状は改善されませんので、まず1.帰りたい気持ちに共感を示し帰りたい家の状況などを聞き、その思いを話してもらう。2.「そんなことは言わないで○○をしましょう」などと言い話をそらさない。(話を受け止める、共感することが大切なため。話を聞いてもらえないと余計帰りたくなったり興奮してしまう)3.「帰りたい」と思わせるような疲労を感じさせない。無理なレクリエーションなどを強要せず、時には休息をとりいれる。など上1から4を参考にしてみてください。話をそらさず、帰りたいという思いを受け止め、その要因となっていることを考え、除去できるよう看護ケア実施することが大切です。忙しい日々で大変でしょうが、出来ることを少しずつ実施してみて下さい。頑張って行きましょう。

こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
職務に生かす場合は職場の上長や患者の主治医に必ず相談し許可を取ってから実践するようお願いいたします。
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