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専門家Q&A

バルーン式,チューブ型の胃ろうカテーテルを使用しているご利用者について

ご質問

造設当初よりチューブの引き込みが強く,又,そのような状態の場合,注入も出来なくなることがある。
1ヶ月前にはワンサイズ大きい胃ろうカテーテルに変更,バルン内の固定水も1回/W確認しているが,最近は挿入部よりの逆流,漏れが強く,挿入部周囲の皮膚トラブルも悪化してきている。今後の対処についてはアドバイスをして欲しい。

専門家の見解

『胃ろうカテーテルは種類や素材によって起こりえるトラブルの発生頻度が異なると考えています』
バルーン型はバンパー型に比べて漏れやスキントラブルに悩まされることが多いです。チューブ型は固定の工夫がしやすいことは利点ですが、体表に対して垂直に固定しないとトラブルに悩まされます。体表と外部ストッパーの間に使い捨ての化粧パフをY字に切開し(Yパフ)を挟み、外部ストッパーの上から少しカテーテルが押し込み気味になるように食器を洗う時に使うスポンジをY字に切開してテープで固定するようにしています。漏れが多い方は洗浄とふき取りの徹底とワセリンの塗布を行います。発赤などのスキントラブルがある場合はステロイドクリームを塗布します。びらん潰瘍がある場合はアクトシンなどを塗布します。
漏れが強いのでという理由でカテーテルのサイズをUPしていくのは逆効果です。12時間程度カテーテルを抜去して再挿入します(医師が実施します)。あまり漏れが多い場合は、PEG-Jに交換することも考えます。
可能であれば、シリコン素材のバンパー型ボタン型(イディアルボタンなど)がよいのかもしれません。しかし、バルーン型は24時間経てば新しいものに変更できますが、パンパー型は4カ月以上経たなければ保険上カテーテル費用が請求できません。まずは今のカテーテルで固定の工夫をして、それでも無理なようであればカテーテルの種類を交換することをお勧めします。

こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
職務に生かす場合は職場の上長や患者の主治医に必ず相談し許可を取ってから実践するようお願いいたします。
専門家Q&Aを通じて得た知識を職務に活かす場合、患者のの心身の状態が悪化した場合でも、当社は一切責任を負いません。
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