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専門家Q&A

2つの症例の患者の褥瘡について悩んでいます

ご質問

79歳男性,脳出血後遺症有,糖尿病,胃ろう造設,発赤なし,自力での体位変換
できない入浴以外臥床 褥瘡部 左腸骨2.5×1.5

90歳女性,脳血管性痴呆,自力での体位変換できないMTにて褥瘡部,両腸骨,腎部
経管栄養

2名の褥瘡患者がおりましてなかなか治癒の方向になりません。
良きアドバイスがございましたらよろしくお願い致します。

専門家の見解

このご質問からですと現在の治療・ケア方法がよくわかりませんので具体的なことがはっきりとは言えませんが、お二人の患者さまともに腸骨部にできているようですね。おそらく腸骨でも棘突起部あるいは腸骨陵部といった、側臥位で圧迫を受ける部位をさしているのでしょうか。寝返りができないとのことで、おそらくスタッフがの方も一生懸命体位変換をされている、それなのに良くならない・・・もしそうであれば、一度マットレスを見直してみてはいかがでしょうか。側臥位でできやすい部位の褥瘡は、体圧分散効果の高いマットレスを適切に使用することで比較的改善する場合が多いです。できれば高機能型エアマットレスがお勧めですが、それ以外でもできれば厚みが13cm以上あるものがよいでしょう。また、ポジショニング用クッションも合わせて使用すると圧分散効果が高まり、さらに効果的です。体位変換だけでは限界があります。ぜひケア用品やマットレスの種類、あるいは使用方法を検討してみてください。

こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
職務に生かす場合は職場の上長や患者の主治医に必ず相談し許可を取ってから実践するようお願いいたします。
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