専門家Q&A
意識障害、四肢拘縮著明な対象者への看護
投稿日:2014.05.02
ご質問
対象者年齢 80代後半、大柄な体型の男性、意識レベルⅢー200
肺炎のため急性期での治療の後、現在療養病棟に入院中です。
著明な四肢拘縮があり、経管栄養、排泄はオムツ使用。
体位変換、おむつ交換は基本、一人の介護士、もしくは看護師が行う状況です。
職員の人数、対応については意見が言える立場ではないので、これ以上の改善は
厳しいのが現状です。
対象者はすでに、仙骨部、右大転子部に褥瘡が形成されている状態で入院してきました。
現在、皮膚科の医師と協力体制のもと治療をしています。
もともと褥瘡のハイリスク状態であった対象者ですが
このままでは、良い方向へ向かうとは考えにくい現状があります。
(根底には看護職員の認識不足もおおきな要因でもあるのは十分承知です。)
褥瘡治癒に向けた取り組みとして、この悪循環を回避する方法があったら
教えて下さい。
肺炎のため急性期での治療の後、現在療養病棟に入院中です。
著明な四肢拘縮があり、経管栄養、排泄はオムツ使用。
体位変換、おむつ交換は基本、一人の介護士、もしくは看護師が行う状況です。
職員の人数、対応については意見が言える立場ではないので、これ以上の改善は
厳しいのが現状です。
対象者はすでに、仙骨部、右大転子部に褥瘡が形成されている状態で入院してきました。
現在、皮膚科の医師と協力体制のもと治療をしています。
もともと褥瘡のハイリスク状態であった対象者ですが
このままでは、良い方向へ向かうとは考えにくい現状があります。
(根底には看護職員の認識不足もおおきな要因でもあるのは十分承知です。)
褥瘡治癒に向けた取り組みとして、この悪循環を回避する方法があったら
教えて下さい。
専門家の見解
悪循環と考えている点を具体的に挙げて整理してみる
この患者さんのケースですが、のえるさんが悪循環と考えている点を具体的に挙げて整理してみてはいかがでしょうか。
ご質問の内容からは、職員の認識不足があるとのことですが、どのようなケアが必要で、実施可能な方法は何か、現実的なアセスメントが必要と感じます。
OHスケールなどのリスクアセスメント表を活用して、患者のリスク状態を客観的に把握したうえで、適切なマットレスや体位変換間隔、ポジショニング方法、栄養管理などを計画していく必要があると思います。
最近では、体圧分散マットレスやポジショニングクッションを扱うメーカーが無料の勉強会を実施してくれるサービスもありますので、上手に活用して相談されるのも良いかと思います。
もし同じような問題意識を持つ仲間がいるようでしたら(同じ部署でなくても)、協力してすすめられると良いですね。がんばってください。
この患者さんのケースですが、のえるさんが悪循環と考えている点を具体的に挙げて整理してみてはいかがでしょうか。
ご質問の内容からは、職員の認識不足があるとのことですが、どのようなケアが必要で、実施可能な方法は何か、現実的なアセスメントが必要と感じます。
OHスケールなどのリスクアセスメント表を活用して、患者のリスク状態を客観的に把握したうえで、適切なマットレスや体位変換間隔、ポジショニング方法、栄養管理などを計画していく必要があると思います。
最近では、体圧分散マットレスやポジショニングクッションを扱うメーカーが無料の勉強会を実施してくれるサービスもありますので、上手に活用して相談されるのも良いかと思います。
もし同じような問題意識を持つ仲間がいるようでしたら(同じ部署でなくても)、協力してすすめられると良いですね。がんばってください。
専門家の見解
介護者が少ない中で、褥瘡のある方へのケアを徹底させることはとても難しいことです
悪循環を回避できる方法として、この方の褥瘡発生要因を「栄養状態」「湿潤」「摩擦とずれ」「浮腫」などに分けて整理をして、できる範囲で一つ一つ解決していくように考えていくとよいと思います。
まず栄養状態はいかがでしょうか?意識レベルがⅢ-200ということは、経管栄養での栄養管理でしょうか。調整が可能でまだ使用されていなければ、褥瘡の治癒に必要な亜鉛やアルギニンといった微量元素のはいったものの使用を検討されてはいかがでしょうか。
次に、湿潤、摩擦ずれに対しては、まず体圧分散寝具が使用されていなければ、使用ができるとよいと思います。また、もしおむつの重ねづけをしているようでしたら、湿潤し摩擦力が高くなっていることもあるので、検討していただけるとよいと思います。
体位変換については、一人で行う状態とのことですので、引きずりをなくすために体のパーツをわけて少しずつ移動し、経管栄養投与時などベッドを拳上したあとには背抜きを確実に行うことも重要となります。
以上に挙げたような内容をはじめ、さまざまな手を尽くしておいでとは思いますが、この方にかかわる職員が統一した認識のもと継続した介入ができるように、少しずつでもご指導いただき、問題解決への道が開けるとよいと思います。
悪循環を回避できる方法として、この方の褥瘡発生要因を「栄養状態」「湿潤」「摩擦とずれ」「浮腫」などに分けて整理をして、できる範囲で一つ一つ解決していくように考えていくとよいと思います。
まず栄養状態はいかがでしょうか?意識レベルがⅢ-200ということは、経管栄養での栄養管理でしょうか。調整が可能でまだ使用されていなければ、褥瘡の治癒に必要な亜鉛やアルギニンといった微量元素のはいったものの使用を検討されてはいかがでしょうか。
次に、湿潤、摩擦ずれに対しては、まず体圧分散寝具が使用されていなければ、使用ができるとよいと思います。また、もしおむつの重ねづけをしているようでしたら、湿潤し摩擦力が高くなっていることもあるので、検討していただけるとよいと思います。
体位変換については、一人で行う状態とのことですので、引きずりをなくすために体のパーツをわけて少しずつ移動し、経管栄養投与時などベッドを拳上したあとには背抜きを確実に行うことも重要となります。
以上に挙げたような内容をはじめ、さまざまな手を尽くしておいでとは思いますが、この方にかかわる職員が統一した認識のもと継続した介入ができるように、少しずつでもご指導いただき、問題解決への道が開けるとよいと思います。
こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
職務に生かす場合は職場の上長や患者の主治医に必ず相談し許可を取ってから実践するようお願いいたします。
専門家Q&Aを通じて得た知識を職務に活かす場合、患者のの心身の状態が悪化した場合でも、当社は一切責任を負いません。
本サイト内に掲載された情報の正確性および質については万全を期すものの、常に全ての場合に有効とは限らず、また、本サービスの利用の結果、万が一会員が不利益を被ったとしても、当社は当該不利益について一切の責任を負わないものとします。
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