専門家Q&A
創の洗浄
投稿日:2014.05.08
ご質問
ボチシートを使用している患者さんの創部にべったりと薬が残ってしまうため、オリーブオイルと泡石鹸をつかって洗浄しています。
創周囲だけでなく創そのものを石鹸で洗うことはよくないことですか
創周囲だけでなく創そのものを石鹸で洗うことはよくないことですか
専門家の見解
創にとっては石鹸は刺激物ですので、創部に残らないよう十分に洗い流すことが必要
ボチシートなど、亜鉛華軟膏を洗い落とすためには、まずオリブ油と軟膏を指でくるくるとやさしくなじませてから、石鹸の泡でオリブ油とともに軟膏を洗い流していると思います。
このようなケアの流れのなかで、軟膏やオリブ油が付着した創面に使用する程度であれば問題ないでしょう。
このケースとは異なりますが、汚染の強い創では、創を石鹸で洗浄する場合もあります。
ただし、創にとっては石鹸は刺激物ですので、石鹸分が創部に残らないよう、最後に洗浄液で十分に洗い流すことが必要です。
日本褥瘡学会のガイドラインによると、褥瘡の創面の洗浄は、生理食塩水・水道水・蒸留水のいずれかを体温程度に温めて使用することが推奨され、そして創周囲の皮膚の洗浄には石鹸(できれば弱酸性、さらにはセラミド含有)を用いた洗浄が推奨されていますので、これを基本として考えましょう。
なお、汚れが十分除去されていれば、亜鉛化軟膏が少しばかり皮膚に残っていてもあまり神経質にならず、その上からボチシートや亜鉛華軟膏を塗布しても良いと思います。
ボチシートなど、亜鉛華軟膏を洗い落とすためには、まずオリブ油と軟膏を指でくるくるとやさしくなじませてから、石鹸の泡でオリブ油とともに軟膏を洗い流していると思います。
このようなケアの流れのなかで、軟膏やオリブ油が付着した創面に使用する程度であれば問題ないでしょう。
このケースとは異なりますが、汚染の強い創では、創を石鹸で洗浄する場合もあります。
ただし、創にとっては石鹸は刺激物ですので、石鹸分が創部に残らないよう、最後に洗浄液で十分に洗い流すことが必要です。
日本褥瘡学会のガイドラインによると、褥瘡の創面の洗浄は、生理食塩水・水道水・蒸留水のいずれかを体温程度に温めて使用することが推奨され、そして創周囲の皮膚の洗浄には石鹸(できれば弱酸性、さらにはセラミド含有)を用いた洗浄が推奨されていますので、これを基本として考えましょう。
なお、汚れが十分除去されていれば、亜鉛化軟膏が少しばかり皮膚に残っていてもあまり神経質にならず、その上からボチシートや亜鉛華軟膏を塗布しても良いと思います。
こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
職務に生かす場合は職場の上長や患者の主治医に必ず相談し許可を取ってから実践するようお願いいたします。
専門家Q&Aを通じて得た知識を職務に活かす場合、患者のの心身の状態が悪化した場合でも、当社は一切責任を負いません。
本サイト内に掲載された情報の正確性および質については万全を期すものの、常に全ての場合に有効とは限らず、また、本サービスの利用の結果、万が一会員が不利益を被ったとしても、当社は当該不利益について一切の責任を負わないものとします。
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