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専門家Q&A

在宅経腸栄養について

ご質問

胃瘻の方で、在宅でラコールやエンシュアを処方されている場合、チューブやイルリガートルは自己負担なのでしょうか?
または、在宅寝たきり患者処置指導管理料に含まれると考えて、医療機関から支給するものなのか教えていただけないでしょうか?

専門家の見解

在宅寝たきり患者処置指導管理料(1050点)に含まれると考えて、医療機関から支給するものです

胃瘻・経鼻胃管等にて経管栄養をされている方が、在宅や施設で半消化態栄養材のラコール、エンシュア、エンシュアH、エネーボ、そして食品の栄養材を注入されている場合、栄養管、注射器(カテーテルチップ)、イルリガートル、注入ポンプは、在宅寝たきり患者処置指導管理料(1050点)に含まれると考えて、医療機関から支給するものです。

なお、訪問診療をしている場合は、在宅時医学総合管理料の中に含まれます。

クローン病などの吸収障害のある方は、消化態(成分)栄養材のツインライン、エレンタール、エレンタールPを注入されている方は、在宅成分栄養経管栄養法指導管理料(2500点)が算定できます。

また、これに加えて在宅成分栄養経管栄養法用栄養管セット加算(2000点)、注入ポンプ加算(1250点)を算定することができます。

ただ、患者さんによっては、その1050点、2500点を毎月支払いたくないので、物品を自己負担しますと申し出られる方もおられます。また、処方も2ヶ月、3ヶ月お願いしますという方もおられます。

ちなみに、栄養管:約150円*30本、イルリガートル:約1500円*2個、カテーテルチップ:180円*10本 → 9300円(9951円税込) となります。

消費税はまた上がっていきます・・・。在宅寝たきり患者処置指導管理料には、呼吸器管理、導尿、尿道バルーン、褥瘡処置など、それに使用する外用・物品等も薬価がついていないものが多く含まれてきます。
良心的な在宅医はボランティア以外の何者でもないのです・・・・。

在宅医としては、半消化態栄養材の経管栄養の患者さんにもせめて、この(在宅成分栄養経管栄養法用)栄養管セット加算(2000点)と注入ポンプ加算(1250点)だけでも算定できるように加算していただけないものかと嘆願しているのですが、叶いそうもありません・・・・。

こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
職務に生かす場合は職場の上長や患者の主治医に必ず相談し許可を取ってから実践するようお願いいたします。
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