専門家Q&A
透析患者さんの体重コントロールの目安や指導のポイントってありますか?
ご質問
「水分とらないように」と指導して患者さんが怒り出したことがあります。
どのように指導したらよかったのでしょうか。
どのように指導したらよかったのでしょうか。
専門家の見解
まず透析患者に体重コントロールの指導をする際、飲水制限の要否を確認してください。たまに透析患者だから水分は控えるべきだと考え、全ての患者に飲水制限の指導を行うスタッフがいます。本当に必要なのは飲水制限なのかカロリー制限なのか、尿量や輸液量、また食事形態(水分を多く含むお粥)等を把握した上で、本当に飲水制限が必要となった場合は指導を行ってください。
また基本ですが「制限は過ぎてから行う」ものです。透析患者の体重増加の管理について日本透析医学会 「維持血液透析ガイドライン:血液透析処方2013年」において、最大透析間隔日の体重増加を標準体重の6%未満にすることが望ましいとなっています。言い換えれば6%未満に抑えられている患者は制限する必要はありません。また飲分制限が必要な患者に対する指導のポイントですが、私はいつも「水を飲んでしまうあなたは全く悪くありません。悪いのは塩です。」と患者にお話しします。
脳には体内の塩分濃度を一定に保とうとする働きがあります。塩分の過剰摂取により血液中のNa濃度が高まればそれを脳で察知、口や喉の渇き(口渇中枢)が刺激され水分をとりNa濃度を下げ是正します。したがって「塩を摂ったら水を飲む」これは呼吸や排泄と同じ生理現象の1つです。ですので、患者に減塩指導せずに水を飲むな!は到底無理な話です。まずは減塩指導(塩分摂取量6g未満/日)をすることで、飲みたくなくなる身体を作っていけるよう支援していくことが必要となります。
また基本ですが「制限は過ぎてから行う」ものです。透析患者の体重増加の管理について日本透析医学会 「維持血液透析ガイドライン:血液透析処方2013年」において、最大透析間隔日の体重増加を標準体重の6%未満にすることが望ましいとなっています。言い換えれば6%未満に抑えられている患者は制限する必要はありません。また飲分制限が必要な患者に対する指導のポイントですが、私はいつも「水を飲んでしまうあなたは全く悪くありません。悪いのは塩です。」と患者にお話しします。
脳には体内の塩分濃度を一定に保とうとする働きがあります。塩分の過剰摂取により血液中のNa濃度が高まればそれを脳で察知、口や喉の渇き(口渇中枢)が刺激され水分をとりNa濃度を下げ是正します。したがって「塩を摂ったら水を飲む」これは呼吸や排泄と同じ生理現象の1つです。ですので、患者に減塩指導せずに水を飲むな!は到底無理な話です。まずは減塩指導(塩分摂取量6g未満/日)をすることで、飲みたくなくなる身体を作っていけるよう支援していくことが必要となります。
こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
職務に生かす場合は職場の上長や患者の主治医に必ず相談し許可を取ってから実践するようお願いいたします。
専門家Q&Aを通じて得た知識を職務に活かす場合、患者のの心身の状態が悪化した場合でも、当社は一切責任を負いません。
本サイト内に掲載された情報の正確性および質については万全を期すものの、常に全ての場合に有効とは限らず、また、本サービスの利用の結果、万が一会員が不利益を被ったとしても、当社は当該不利益について一切の責任を負わないものとします。
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