専門家Q&A
白湯のタイミングについて
ご質問
今回病院から入所になる予定の90歳女性。胃ろう増設者で増設後、2か月経過しております。
朝夕2回、微温湯300ml後にリカバリーニュートリート 【200g】を一気に注入。夏場の暑い時期だけ水分補給の目的で昼間にも200ml微温湯を入れるよう病院から指示がありました。
施設では曜日によりこの時間帯が入浴時間と重なるため、今後どうするかを考え中です。現在のところ下記の案が出ています。
①昼に200mlをボーラス投与する
②夕の微温湯にプラスし500ml+リカバリーとする
③入浴順番の見直し
③が一番好ましいと思うのですが、如何せん介護職員不足でなかなか了承が得られない状態です。
他に何か良い方法があれば教えて下さい
朝夕2回、微温湯300ml後にリカバリーニュートリート 【200g】を一気に注入。夏場の暑い時期だけ水分補給の目的で昼間にも200ml微温湯を入れるよう病院から指示がありました。
施設では曜日によりこの時間帯が入浴時間と重なるため、今後どうするかを考え中です。現在のところ下記の案が出ています。
①昼に200mlをボーラス投与する
②夕の微温湯にプラスし500ml+リカバリーとする
③入浴順番の見直し
③が一番好ましいと思うのですが、如何せん介護職員不足でなかなか了承が得られない状態です。
他に何か良い方法があれば教えて下さい
専門家の見解
もともとどのような疾患があるかがわからないのですが、削った後の部分が触れただけで出血してしまうというのが気になります。鶏眼ではなく、ウイルス性疣贅(いわゆ大転子の褥瘡は、深くなりやすく、腱や骨が露出しやすいのでケアに難渋します。
ご質問の中にあるように、今の状態では、感染・炎症の制御を目標にケアをしていくことが重要です。
まず、必要なことは壊死組織の除去です。全身状態を評価し、外科的なデブリードマンが可能であれば速やかに除去していくことが必要です。もし、不可能であれば創の洗浄をしっかりと行ってください。創を十分洗浄することは感染制御のうえで重要なため、現在のケアを継続していかれると良いと思います。
200mlの追加水をどこで注入するかですが、
あまり難しく考えずに、
例えば、お風呂のある日は、
朝の半固形状流動食後のフラッシュに50mlの追加水、(フラッシュ大目と指示を出します)
入浴前に50mlの追加水
入浴後に50mlの追加水
夕の半固形状流動食後のフラッシュに50mlの追加水
50ml程度の水であれば、食後であろうと眠前であろうと、あまり深く考えずにOKだと思います。
入浴のない日は、昼に追加水200ml でよいと思います(①は問題なし)。
従いまして、もともとの夕の300mlに追加分200mlを足して500mlとする②は、追加水としては少し多いと思います。
いかがでしょうか?
まずは、患者さんの体重を測定し、(体重×25ml)で1日に最低限必要な水分量(A)を算出し、
(ニュートリートのカロリー/100 × 42ml)で栄養剤に含まれる水分量(B)を算出してみて下さい。
A-Bが追加すべき水分量になりますので、それを適量ずつ食後や食間に振り分けてください。
なお、追加水は、白湯や微温湯の必要はなく、水で十分です。
我々の経験では300ml程度であればボーラス投与が可能です。
投与後30分後に栄養剤を注入します。
胃蠕動が低下されている方は、追加水とともにガスモチン・ガナトン・六君子湯などを投与し、
他の薬剤も簡易懸濁法で食前に投与しています。
半固形状流動食は10分以内で注入することが推奨されています。
(※主市販な半固形栄養材に含まれる水分量などは下記に成分一覧表を添付しておりますので、参考にされてください。)
ご質問の中にあるように、今の状態では、感染・炎症の制御を目標にケアをしていくことが重要です。
まず、必要なことは壊死組織の除去です。全身状態を評価し、外科的なデブリードマンが可能であれば速やかに除去していくことが必要です。もし、不可能であれば創の洗浄をしっかりと行ってください。創を十分洗浄することは感染制御のうえで重要なため、現在のケアを継続していかれると良いと思います。
200mlの追加水をどこで注入するかですが、
あまり難しく考えずに、
例えば、お風呂のある日は、
朝の半固形状流動食後のフラッシュに50mlの追加水、(フラッシュ大目と指示を出します)
入浴前に50mlの追加水
入浴後に50mlの追加水
夕の半固形状流動食後のフラッシュに50mlの追加水
50ml程度の水であれば、食後であろうと眠前であろうと、あまり深く考えずにOKだと思います。
入浴のない日は、昼に追加水200ml でよいと思います(①は問題なし)。
従いまして、もともとの夕の300mlに追加分200mlを足して500mlとする②は、追加水としては少し多いと思います。
いかがでしょうか?
まずは、患者さんの体重を測定し、(体重×25ml)で1日に最低限必要な水分量(A)を算出し、
(ニュートリートのカロリー/100 × 42ml)で栄養剤に含まれる水分量(B)を算出してみて下さい。
A-Bが追加すべき水分量になりますので、それを適量ずつ食後や食間に振り分けてください。
なお、追加水は、白湯や微温湯の必要はなく、水で十分です。
我々の経験では300ml程度であればボーラス投与が可能です。
投与後30分後に栄養剤を注入します。
胃蠕動が低下されている方は、追加水とともにガスモチン・ガナトン・六君子湯などを投与し、
他の薬剤も簡易懸濁法で食前に投与しています。
半固形状流動食は10分以内で注入することが推奨されています。
(※主市販な半固形栄養材に含まれる水分量などは下記に成分一覧表を添付しておりますので、参考にされてください。)
こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
職務に生かす場合は職場の上長や患者の主治医に必ず相談し許可を取ってから実践するようお願いいたします。
専門家Q&Aを通じて得た知識を職務に活かす場合、患者のの心身の状態が悪化した場合でも、当社は一切責任を負いません。
本サイト内に掲載された情報の正確性および質については万全を期すものの、常に全ての場合に有効とは限らず、また、本サービスの利用の結果、万が一会員が不利益を被ったとしても、当社は当該不利益について一切の責任を負わないものとします。
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