廣町佐智子先生の看護研究の進め方③ 関連文献検討(1)
投稿日:2012.05.24
編集日:2023.03.03
関連文献の検討は、研究を行ううえで必要不可欠なものです。その目的は2つあります。
ひとつは「ひとりよがりな文章の客観性を高めること」、ふたつめは「研究のオリジナリティを確認すること」です。
今回は、最初の「ひとりよがりな文章の客観性を高めること」について説明したいと思います。
ここでひとつの「はじめに」の例を出します(本来は800字程度書きますが、ここではもっと簡単なものを提示します)。
ひとつは「ひとりよがりな文章の客観性を高めること」、ふたつめは「研究のオリジナリティを確認すること」です。
今回は、最初の「ひとりよがりな文章の客観性を高めること」について説明したいと思います。
ここでひとつの「はじめに」の例を出します(本来は800字程度書きますが、ここではもっと簡単なものを提示します)。
ここでひとつの「はじめに」の例を出します(本来は800字程度書きますが、ここではもっと簡単なものを提示します)。
下線部を見てください。
この研究の「背景」となる部分です。
この部分は、はじめは観察や取材によって書いていくので、どうしても「自分の病棟」という狭い世界でしか通用しない独りよがりな内容になってしまいます。
しかし研究は、多くの人が読んで参考にできるものでなければなりません。
そこで、文献を用いて文章に客観性をもたせる工夫が必要になるのです。
文献的な裏付けをとり、文章を「文献の引用」でおきかえていくのです。
では、どのようなポイントを確認していけばいいでしょうか。以下に示しました。
この研究の「背景」となる部分です。
この部分は、はじめは観察や取材によって書いていくので、どうしても「自分の病棟」という狭い世界でしか通用しない独りよがりな内容になってしまいます。
しかし研究は、多くの人が読んで参考にできるものでなければなりません。
そこで、文献を用いて文章に客観性をもたせる工夫が必要になるのです。
文献的な裏付けをとり、文章を「文献の引用」でおきかえていくのです。
では、どのようなポイントを確認していけばいいでしょうか。以下に示しました。
ここで用いる文献・資料ですが、テキスト・単行本・雑誌の特集・統計資料集などが適しているといえるでしょう。
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◆看護研究の進め方◆
これであなたも即戦力!現場で役立つお役立ちコラム!
ケースレポートの書き方一覧
第1回「ケースレポートの意義を確認しよう」
第2回「事例を決め、展開を考える」
第3回「事例を看護診断にあてはめる」
第4回「自分の力だけで考察を書いてみる」
第5回「考察に文献的な肉付けをする」
第6回「『はじめに』を書いて、仕上げる」
第2回「事例を決め、展開を考える」
第3回「事例を看護診断にあてはめる」
第4回「自分の力だけで考察を書いてみる」
第5回「考察に文献的な肉付けをする」
第6回「『はじめに』を書いて、仕上げる」
この記事の監修者
廣町佐智子 先生
- 日本看護研究支援センター 所長
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