透析看護の基本のキ!第9回
第9回 水分コントロールとは
投稿日:2015.08.10
腎不全患者さんは乏尿や無尿を来し、体液過剰状態となります。貯留した体液は循環血液量を増加させ、循環器へ大きな負担をかけます。
透析で除水を行い、過剰となった体液を減少させることができますが、1回で行える除水量に限界があるため、それを上回る体重増加や水分の取りすぎによって溢水症状が起こる場合があります。
水分摂取のガイドラインは食事に含まれる水分を除き、1日に15ml/kg(ドライウエイト)以下です。排尿がある場合はこれに尿量を追加します。
1日の体重増加量=食事(1000~1100ml)+飲水量+代謝水300ml-不感蒸泄(700~800ml)+尿量+便100ml ドライウエイトの3~5%の体重増加量が望ましいとされます。
患者さんへは、どれくらいまでなら体重増加できるかを具体的に提示し、患者さんの食生活に密着した水分コントロールの方法を提案することがケアとなります。
参考文献 透析ケア・最新マニュアル 改訂2版 基本の技術と事故・トラブルを未然に防ぐ知識 医学芸術社
執筆ライティング :看護師 水田 みゆき
透析で除水を行い、過剰となった体液を減少させることができますが、1回で行える除水量に限界があるため、それを上回る体重増加や水分の取りすぎによって溢水症状が起こる場合があります。
水分摂取のガイドラインは食事に含まれる水分を除き、1日に15ml/kg(ドライウエイト)以下です。排尿がある場合はこれに尿量を追加します。
1日の体重増加量=食事(1000~1100ml)+飲水量+代謝水300ml-不感蒸泄(700~800ml)+尿量+便100ml ドライウエイトの3~5%の体重増加量が望ましいとされます。
患者さんへは、どれくらいまでなら体重増加できるかを具体的に提示し、患者さんの食生活に密着した水分コントロールの方法を提案することがケアとなります。
参考文献 透析ケア・最新マニュアル 改訂2版 基本の技術と事故・トラブルを未然に防ぐ知識 医学芸術社
執筆ライティング :看護師 水田 みゆき
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