口腔ケア
口腔ケア 口腔領域の評価をしてみましょう
投稿日:2014.10.01
先日、摂食嚥下リハビリについての講習会に参加してきました。
摂食嚥下機能のリハビリには、小児の機能育成と、病気などで本来の機能を失った機能回復と2種類あり、どちらも口腔領域の評価をしてから計画を立て、トレーニングを行っていくそうです。
先ずは自分で食事が出来るか、介助が必要かなどを、以下の7項目を観察して評価していきます。
1.食事方法(自食の場合):一口量(多量・適量・少量)の観察
2.口唇閉鎖:安静時・捕食時(唇に食べ物が触れた時)・処理時(口腔内で噛み始めた時)・嚥下時それぞれにおいて、
-- 唇がめくれ上っている
- まったく動かない
± 閉じる動きはあるが閉じない
+ 時々閉じる
++ しっかり閉じる
3.口角(頬)の動き
・ほとんど動かない
・水平左右対称
・左右非対象複雑
4.舌の運動
・ほとんど動かない
・前後
・上下
・側方
5.舌の突出:安静時・捕食時・処理時・嚥下時それぞれにおいて舌の位置が
- 口腔内
± 前歯付近まで
+ 口唇付近まで
++ 完全に口唇より外側
6.顎運動
①動き:殆ど動かない・単純上下・移行、側方臼歯
②スプーン咬み:頻繁・時々・稀・無
③顎のコントロール:固形物摂取時・不良・やや不良・良
7.症状
①食べこぼし
②ためたまま飲み込まない
③嚥下後の口腔内残留
④口を開けない
⑤食べむら
⑥むせ・咳き込み
⑦痰の増加
⑧疲労
⑨呼吸症状(喘鳴や息苦しさ)
⑩原子反射(吸啜・口とがらし・咬)などがあるか。
一般歯科の患児でも、歯磨き指導を何度行っても上達しない場合、また歯ブラシの毛先が当たっているにも関わらず、汚れが落ちにくい場合は、食事の内容、口呼吸・歯列不正・噛み方も確認をしていきます。
硬めのガムを噛んで観察する方法では、どこの口腔領域の発達が未熟であるかが評価できます。
この時の観察ポイントは、
1)唇を閉じて噛んでいるか
2)左右両側の歯を均等に使っているか
3)姿勢は正しいか
4)足をしっかり床に付けているか
などです。
基本は家庭での対応になりますが、口唇閉鎖、口角(頬)の動き、舌運動、舌突出、顎
運動に支障が出ている場合は、機能トレーニングが必要になります。
気になる患者さんの口腔領域評価を、ぜひ一度行ってみてください。
必要に応じてトレーニングを行い、機能が向上してゆけば、食事の楽しさも倍増するはずです。
摂食嚥下機能のリハビリには、小児の機能育成と、病気などで本来の機能を失った機能回復と2種類あり、どちらも口腔領域の評価をしてから計画を立て、トレーニングを行っていくそうです。
先ずは自分で食事が出来るか、介助が必要かなどを、以下の7項目を観察して評価していきます。
1.食事方法(自食の場合):一口量(多量・適量・少量)の観察
2.口唇閉鎖:安静時・捕食時(唇に食べ物が触れた時)・処理時(口腔内で噛み始めた時)・嚥下時それぞれにおいて、
-- 唇がめくれ上っている
- まったく動かない
± 閉じる動きはあるが閉じない
+ 時々閉じる
++ しっかり閉じる
3.口角(頬)の動き
・ほとんど動かない
・水平左右対称
・左右非対象複雑
4.舌の運動
・ほとんど動かない
・前後
・上下
・側方
5.舌の突出:安静時・捕食時・処理時・嚥下時それぞれにおいて舌の位置が
- 口腔内
± 前歯付近まで
+ 口唇付近まで
++ 完全に口唇より外側
6.顎運動
①動き:殆ど動かない・単純上下・移行、側方臼歯
②スプーン咬み:頻繁・時々・稀・無
③顎のコントロール:固形物摂取時・不良・やや不良・良
7.症状
①食べこぼし
②ためたまま飲み込まない
③嚥下後の口腔内残留
④口を開けない
⑤食べむら
⑥むせ・咳き込み
⑦痰の増加
⑧疲労
⑨呼吸症状(喘鳴や息苦しさ)
⑩原子反射(吸啜・口とがらし・咬)などがあるか。
一般歯科の患児でも、歯磨き指導を何度行っても上達しない場合、また歯ブラシの毛先が当たっているにも関わらず、汚れが落ちにくい場合は、食事の内容、口呼吸・歯列不正・噛み方も確認をしていきます。
硬めのガムを噛んで観察する方法では、どこの口腔領域の発達が未熟であるかが評価できます。
この時の観察ポイントは、
1)唇を閉じて噛んでいるか
2)左右両側の歯を均等に使っているか
3)姿勢は正しいか
4)足をしっかり床に付けているか
などです。
基本は家庭での対応になりますが、口唇閉鎖、口角(頬)の動き、舌運動、舌突出、顎
運動に支障が出ている場合は、機能トレーニングが必要になります。
気になる患者さんの口腔領域評価を、ぜひ一度行ってみてください。
必要に応じてトレーニングを行い、機能が向上してゆけば、食事の楽しさも倍増するはずです。
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