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透析看護の基本のキ!第19回

第19回 ダイアライザーの膜の種類

投稿日:2016.03.14

ダイアライザーは植物由来のセルロース系膜と石油由来の合成高分子膜の二種類に分類されます。

セルロース系膜は強度が高く、小分子量(水・ナトリウム・カリウム・無機リン・尿素・アルミニウム・マグネシウム・クレアチニン・尿酸など)の除去に優れますが、低分子蛋白(β2-MG)の除去は劣ります。再生セルロースや表面改質再生セルロース、セルロースアセテートがあります。
合成高分子系膜は比較的近年に開発され、低分子蛋白の除去に優れ、補体活性や一過性の白血球減少が軽微であり生体適合性が良いとされます。

材質にはポリスルホン(PS)・ポリエーテルスルホン(PES)・ポリエステル系ポリマーアロイ(PEPA)・エチレンビニルアルコール共重合体(EVAL)・ポリメチルメタクリレート(PMMA)・ポリアクリロニトリル共重合体(PAN)があります。
合成高分子系膜は物質除去能力が高く効率よく透析が行えますが、強度に劣る面から長時間の透析に不向きという面もあります

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