褥瘡コラム第1回
第1回 褥瘡コラム 褥瘡はなぜできるのか??
投稿日:2011.06.08
褥瘡はなぜできるのか??
褥瘡予防のために毎日定期的に体位変換やスキンケアを行っていますよね。
それでも褥瘡ができてしまうとすごくショックで、『なんで??』 『どうしたらよかったの??』 などという気持ちになりませんか?
それだけではなく患者さんは苦痛を伴いますし、入院期間の延長や医療費の増大となります。もちろん負担が増えるのは患者さんだけではなく、皆さんが提供するケアや処置も増え、病院持ち出しの医療費が増す(DPCの場合)ことやベッド稼働率の減少にも影響します。
それぞれの患者さんによって異なる褥瘡発生リスクに応じて対策を考え、より有効な褥瘡対策・予防ができるように特集を組んでいきたいと思っています。
初回の今回は、褥瘡発生の原因(褥瘡はなぜできるのか?)について、褥瘡発生概念図(ブレーデンの概念図)に沿って説明していきたいと思います。
それでも褥瘡ができてしまうとすごくショックで、『なんで??』 『どうしたらよかったの??』 などという気持ちになりませんか?
それだけではなく患者さんは苦痛を伴いますし、入院期間の延長や医療費の増大となります。もちろん負担が増えるのは患者さんだけではなく、皆さんが提供するケアや処置も増え、病院持ち出しの医療費が増す(DPCの場合)ことやベッド稼働率の減少にも影響します。
それぞれの患者さんによって異なる褥瘡発生リスクに応じて対策を考え、より有効な褥瘡対策・予防ができるように特集を組んでいきたいと思っています。
初回の今回は、褥瘡発生の原因(褥瘡はなぜできるのか?)について、褥瘡発生概念図(ブレーデンの概念図)に沿って説明していきたいと思います。
褥瘡発生概念図
『圧迫』(図①)が起こると組織の血流が低下又は阻害され、虚血状態になります。
この虚血状態が続くと細胞は不可逆的な反応を起こし、壊死に至ります。
圧迫が生じる状態として考えられるのは、手や足を動かすことができない『可動性の低下』(図②)や、立ったり、車いすに乗るなど違う体勢をとることができない『活動性の低下』(図③)、脊髄損傷や鎮痛・鎮静剤の使用で知覚が麻痺・鈍磨することで生じる『知覚認知の障害』(図④)などが挙げられます。
これらは適切な時に自分で除圧することができない状態であり同一の体位で過ごすことで組織の圧迫・虚血が生じるためです。
これらの原因を改善・治療する事は時間を有したり、あるいは難しいことがあります。
しかし、この圧迫を解除しなければ褥瘡形成へと至るため、その対策として、エアーマットレスなどの体圧分散寝具の使用があります。
続いて、『組織耐久性の低下』(図⑤)です。組織耐久性が低下する理由は、『内的因子』(図⑥)である『栄養状態』『年齢』『血圧低下』などが挙げられます。疾患によっては血圧低下が防げない場合も多々あります。ただ、リスクが高いと言う認識を持てるかどうかで、看護の視点が変わってきますので、『血圧が低いから…』『高齢だから…』ではなく、行える看護を考えていきましょう。
そしてもう一つ『外的因子』(図⑦)は、『湿潤』『摩擦・ズレの増大』などがあります。体の中が原因となるものではなく、外からの因子であるため、看護の対策として重要な位置づけになります。皆さんが行うケアが褥瘡発生の予防となりますし、そして方法によっては悪化させてしまう原因となってしまうこともあります。
次回からはそれぞれの原因別の対策について具体的に考えていきたいと思います。
『圧迫』(図①)が起こると組織の血流が低下又は阻害され、虚血状態になります。
この虚血状態が続くと細胞は不可逆的な反応を起こし、壊死に至ります。
圧迫が生じる状態として考えられるのは、手や足を動かすことができない『可動性の低下』(図②)や、立ったり、車いすに乗るなど違う体勢をとることができない『活動性の低下』(図③)、脊髄損傷や鎮痛・鎮静剤の使用で知覚が麻痺・鈍磨することで生じる『知覚認知の障害』(図④)などが挙げられます。
これらは適切な時に自分で除圧することができない状態であり同一の体位で過ごすことで組織の圧迫・虚血が生じるためです。
これらの原因を改善・治療する事は時間を有したり、あるいは難しいことがあります。
しかし、この圧迫を解除しなければ褥瘡形成へと至るため、その対策として、エアーマットレスなどの体圧分散寝具の使用があります。
続いて、『組織耐久性の低下』(図⑤)です。組織耐久性が低下する理由は、『内的因子』(図⑥)である『栄養状態』『年齢』『血圧低下』などが挙げられます。疾患によっては血圧低下が防げない場合も多々あります。ただ、リスクが高いと言う認識を持てるかどうかで、看護の視点が変わってきますので、『血圧が低いから…』『高齢だから…』ではなく、行える看護を考えていきましょう。
そしてもう一つ『外的因子』(図⑦)は、『湿潤』『摩擦・ズレの増大』などがあります。体の中が原因となるものではなく、外からの因子であるため、看護の対策として重要な位置づけになります。皆さんが行うケアが褥瘡発生の予防となりますし、そして方法によっては悪化させてしまう原因となってしまうこともあります。
次回からはそれぞれの原因別の対策について具体的に考えていきたいと思います。
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