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スウェーデン高齢者介護第2回

第2回 舞浜倶楽部におけるスウェーデン方式 排泄ケア

排泄ケアに関しての必要な理念
なぜ、一斉におむつ交換しないといけないのか。そもそも、おむつを使いたい人なんていません。
 

私はおじいさんになっても、おむつは絶対にイヤだし、どうしても使わないといけないのなら、交換は最少限にしてもらいたいです。


人の生活のリズムは、だいたい決まっています。ほとんどの人は、起床時、昼食後、午後1~2回、夜1回というペースでトイレに行きます。


そのとき、誰かと一緒にトイレ行けば、オムツの使用回数をだいぶ減らせるはずです。こういう考え方は「パーソンセンタードケア」と呼ばれています。


イギリス生まれのコンセプトで、「人を中心にしたケア」という意味です。


スウェーデンでは「個人に合わせた介護」と呼ばれ、1980年代にとても盛んになり、それまで2時間ごとに行われていたおむつ交換をやめた高齢者施設はほとんどです。


定時のおむつ交換をするような生活は、「好きな、慣れている生活」にはなりえないのです。
排泄ケアに関しての必要な合理性
スウェーデンではこの理念を非常に合理的に展開してきたのは「TENA」という排泄ケアシステムと商品です。


現在は世界シェア1番を持ち、日本でも益々普及されています。日本国内への競合メーカーへの影響もかなりあったと思います。


「不必要なコスト」の削減施設・病院において、排泄ケア用品の代金は運営費の約1%に過ぎません。しかし排泄ケアのトータルコストは、運営費の15%に上ります。


皆様の製品選択が、今後のコスト ― そして、もちろん、ご利用者・患者様やスタッフの健康や幸福に大きく影響するのです。


適切な製品を使用し、日常のケアを正しく行うことで、不必要な製品の使用量、時間外労働、洗濯物、スキントラブルの治療といった不必要なコストを大幅に低減できます。


実際、コスト全体で最大10%も削減できます。尿漏れの発生率を半分にすれば、失禁対策の予算も半分に削減できるのです。ご利用者・患者様とスタッフにとっての利益。


もちろん、尿漏れを減らすという措置は、ご利用者・患者様にとってもスタッフにとっても喜ばしいことです。


ご利用者・患者様は、より快適に、活動的に、そして健康的に生活することができます。スタッフは、パッド、寝具、着衣の交換やスキントラブルの治療にかける時間を短縮できます。


スタッフは、有意義な仕事により多くの時間を費やすことができ、その結果、彼らのモチベーションが高まり、貴重な人材の維持や獲得につながります。


正しい製品と日常業務の選択が及ぼす影響かいかに大きいかを知るためには、コストとケアのシミュレーターで確認しています。


ご利用者・患者様の健康状態が高まれば、スタッフの意欲も高まり、経営陣も満足できるのです。個別の商品選択と日常的なケアによりご利用者・患者様の快適性や行動範囲が増し、尊厳が保たれることで、QOL(生活の質)全体が向上します。


また、尿漏れや皮膚に接触する湿気を最小限に止めます。製品の効果的な利用により、スタッフは、排泄ケア用品、寝具、衣類の不必要な交換を避け、過剰なスキントラブルの治療に費やす時間も減らすことができます。


有意義な業務に費やす時間が増えることで、スタッフは、自分が最善を尽くすべき看護・介護の仕事に力を注ぐことができ、仕事に対する満足感も高まります。舞浜倶楽部ではこの課題と毎日挑戦しています。


結果として笑顔がでるときに毎回感動しています。
・  ユニ・チャーム メンリッケ株式会社 http://tena.co.jp/

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