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坪田 康佑先生のコーチングコラム第2回

第2回 コーチングとは?

投稿日:2011.08.05

みなさん、こんにちは前回、コーチングに関しておおまかにご紹介させて頂きました。改めて、もう一歩深くコーチングに関してご紹介させて下さい。

コーチングの語源

コーチと聞いてまず思い浮かべるのはスポーツのコーチかもしれません。実はこの「コーチ(Coach)」という言葉、もともと「馬車」を表す言葉が持つ「大切な人をその人が望むところまで送り届ける」という意味から派生しています。



その後、教育やスポーツ、そしてマネジメントや医療業界などさまざまな分野で、「人の目標達成をさせるコミュニケーション法」として活用されています。

対患者コミュニケーション

医療業界での活用例の1つが対患者コミュニケーションです。


例えば、糖尿病患者に対する生活指導を中心としたコーチングによって、コーチングを受けた患者が受けていない患者よりいい検査数値を示すなど、対患者に対するコーチングの有用性はこれまで数々の研究論文で明らかにされています。


また近年ではハーバード大学の関連病院にコーチング研究所(Institute of Coaching)が設立されるなど、医療におけるコーチング活用の研究も進んできています。

医療チームのマネジメント

もう一つは医療チームのマネジメントです。例えば、チーム医療におけるコミュニケーション促進もその一つです。


米国政府のAHRQ(Agency for Healthcare Research and Quality;医療品質研究調査機構)の調査報告によると、70-80%の医療事故は医療従事者間のコミュニケーションの不具合に起因しているとあります。


技術や地位にばらつきのある異なる専門家間で調整をとりながら、迅速かつ適確な判断を求められるチーム医療。


そうしたチーム内のコミュニケーション向上にコーチングを活用するのです。他にも、後進育成やリーダーシップの開発など、多岐にわたりコーチングが活用され始めています。

医療現場でのコーチング活用にむけて

みなさんの理想の医療・看護を実現していくために、この連載では、今後、対患者コミュニケーション、医療チーム内コミュニケーションの双方を視野にいれながら、コーチングとは何か、そして具体的なコーチング手法をご紹介していきます。

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