薬剤コラム第4回
薬剤コラム第4回 抗菌薬の適正使用
薬剤師の加治です。
本年も宜しくお願い致します。
新年一発目は『抗菌薬の適正使用』です。
薬は医師が処方して、薬剤師が調剤するもの。確かにその通りですが、病棟で一番患者様と接する時間が長いのは看護師の皆さんです。
だからこそ、薬剤師だけでなく看護師の皆さんに知っておいてもらいたいことの一つに、抗菌薬の適正使用があげられます。
どの医療機関でも耐性菌の増加は頭が痛い問題だと思いますが、耐性菌はなぜ増加するのでしょうか?
その理由は菌と抗菌薬の頻回接触です。
そのため、
本年も宜しくお願い致します。
新年一発目は『抗菌薬の適正使用』です。
薬は医師が処方して、薬剤師が調剤するもの。確かにその通りですが、病棟で一番患者様と接する時間が長いのは看護師の皆さんです。
だからこそ、薬剤師だけでなく看護師の皆さんに知っておいてもらいたいことの一つに、抗菌薬の適正使用があげられます。
どの医療機関でも耐性菌の増加は頭が痛い問題だと思いますが、耐性菌はなぜ増加するのでしょうか?
その理由は菌と抗菌薬の頻回接触です。
そのため、
抗菌薬の偏った使用
、
長期間投与
、
感染症が落ち着く前の使用中止
や
完治後の使用
、
殺菌できない低用量・低濃度投与
、
重症患者への低効力抗菌薬投与
などは非常に注意が必要といえます。
、
長期間投与
、
感染症が落ち着く前の使用中止
や
完治後の使用
、
殺菌できない低用量・低濃度投与
、
重症患者への低効力抗菌薬投与
などは非常に注意が必要といえます。
皆さんは、ICTという言葉はご存知でしょうか?
ICTはInfection Control Teamの略で日本語で感染制御チームといい、院内での感染防止を目的として活動しているチームです。
ICTの活動は関わっている方には非常に重要なことだとわかるのですが、関わっていない方だと具体的にどのような活動しているかわからないのが実状だと思います。
まず抗菌薬の適正使用とはどういう行為を行うのかというと、だいたい以下の4つの意味を含んでいます
①耐性菌の出現を防ぐ
②治療の目的に添った的確な薬剤を選択する
③治療効果が得られるような方法で投与する
④医療費を抑制する
抗菌薬をコントロールすることによってバンコマイシン耐性MRSAの出現や,カルバペネム耐性緑膿菌,多剤耐性緑膿菌の増加を防ぐことが可能ですが、そのためにICTはさまざまな検討をおこなっています。
具体的には、
①病院内の使用可能な薬剤を少なくする
②特定薬剤を使用時に承認制度の導入する
③抗菌薬の指示を他の薬剤と異なるものにする
④PCで抗菌薬をオーダーする際の制限を設定する
などが代表的なところです。
ICTの活動で上記のように抗菌薬をコントロールすることによって、全国でも院内での感染防止そして耐性菌そのものを発生させない事例が多数報告されています。
是非ICTの活動の重要性を考え、さまざまな抗菌薬を使用している医師がいる場合は、専門医からコンサルタントをしてもらえるような院内の仕組みの構築に協力し、安全な病棟の運営を行っていただければと思います。
ICTはInfection Control Teamの略で日本語で感染制御チームといい、院内での感染防止を目的として活動しているチームです。
ICTの活動は関わっている方には非常に重要なことだとわかるのですが、関わっていない方だと具体的にどのような活動しているかわからないのが実状だと思います。
まず抗菌薬の適正使用とはどういう行為を行うのかというと、だいたい以下の4つの意味を含んでいます
①耐性菌の出現を防ぐ
②治療の目的に添った的確な薬剤を選択する
③治療効果が得られるような方法で投与する
④医療費を抑制する
抗菌薬をコントロールすることによってバンコマイシン耐性MRSAの出現や,カルバペネム耐性緑膿菌,多剤耐性緑膿菌の増加を防ぐことが可能ですが、そのためにICTはさまざまな検討をおこなっています。
具体的には、
①病院内の使用可能な薬剤を少なくする
②特定薬剤を使用時に承認制度の導入する
③抗菌薬の指示を他の薬剤と異なるものにする
④PCで抗菌薬をオーダーする際の制限を設定する
などが代表的なところです。
ICTの活動で上記のように抗菌薬をコントロールすることによって、全国でも院内での感染防止そして耐性菌そのものを発生させない事例が多数報告されています。
是非ICTの活動の重要性を考え、さまざまな抗菌薬を使用している医師がいる場合は、専門医からコンサルタントをしてもらえるような院内の仕組みの構築に協力し、安全な病棟の運営を行っていただければと思います。
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