ナースマガジン×ユースキン製薬株式会社

マスク荒れ対策どうしてる？
スキンケア座談会を開催しました！

スキンケア / フットケア

投稿日：2024.05.02

医療従事者はマスク荒れに悩まされる方が多くいらっしゃいます。マスク荒れは、マスク着用部位のバリア機能が低下し、肌が敏感な状態となることで起こります。この度、愛育病院のご協力のもと、マスク荒れを有する看護師30名にユースキン製薬の敏感肌スキンケア製品「ユースキンシソラ」を、14日間モニター使用していただきました。
そして、モニターに参加した看護師2名と調査を監修した皮膚科専門医の高山かおる先生で、敏感肌のスキンケアについての座談会をおこないました。

モニター実施期間
2023年6月16日（金）～29日（木）の14日間

調査対象
マスクによる肌トラブルを感じている医療従事者30名（20～50代女性・うち3名途中辞退）

実施方法
1日2回（朝・夜）、全顔にモニター品を使用
使用量などの使い方は開始前に説明

調査項目
１）自己申告によるアンケート
・肌状態の回答（調査開始前と終了後）
・Skindex-16 （調査0日目、7日目、14日目）に回答
２）角層水分量（左頬同部位を3回ずつ）測定、
皮膚状態の撮影（全顔、右頬、左頬）、
マイクロスコープによる観察（調査開始前と終了後）

２週間で、肌トラブルによる生活への支障が大きく軽減

高山：
　まず、調査前の状況をお話します。アンケートでは、マスク着用部位に肌トラブル（以下、マスク荒れ）を起こした経験がある方が90％。このうち、ご自身の肌が敏感肌だと感じている方が78％。しかしながら、約4割の方がマスク荒れ対策のためのスキンケアを特別にはしていないという回答でした。また約6割の方が、マスク荒れによるストレスを感じていました。
　
　次に、モニター終了後の結果をお話します。グラフはSkindex-16スコア（注）の変化です。どの項目もモニターの14日間でかなり改善していることがわかります。特に、心理的ストレスに関する感情のスコアが顕著に減少しました。

注）「Skindex- 16」とは
皮膚疾患が生活にどのくらいの支障をきたしているか点数化。
①症状（かゆみ、痛み、刺激感など5問）、 ②感情（苛立ち、挫折感、憂うつな気分など6問）、 ③機能（人づきあいが変わった、仕事や余暇を楽しむことが難しくなったなど5問）を、 7段階で評価。

　項目別にみると、「皮膚にかゆみがある」から「何ともない」の回答へ変わった方が多くいます。調査前、「皮膚の症状が長引いたり、繰り返し悪くなったりすることがある」と回答された方は半数以上いましたが、終了時には約35%まで減りました。スキンケアの実施で肌に対する心配事が減少傾向となり、刺激性皮膚炎の悪化を阻止していることが示唆されました。

　角層水分量は、モニター実施前よりも実施後のほうが有意差をもって上昇しています。開始前はドライ肌に分類される方が多く、終了後はちょうどいいノーマル肌に分類される方が増えました。

一日中しっとりとうるおう肌の変化を実感！

高山：
　調査終了時のアンケートで「お顔の肌トラブルは改善されましたか？」に、ほとんどの方が、維持または改善されたと回答しました。特にマスクに触れる頬の状態が改善したようです。実際に14日間使用されて、いかがでしたか？

高橋：
　普段、子どもがいるので自分のことは後回しで、スキンケアは適当にしていました。調査開始1週間くらいで、夫から「なんだかきれいになったみたい、肌の調子いいんだね」と言われ、その時は実感がわかなかったのですが、 2週間たつ頃には、自分で肌を触って気持ちいいなと思うようになりました。調査最終日の肌水分量は、測定した方にも驚れる結果となりました（9％から35％に上昇）。

高山：
　アンケートの自由回答でも、「肌がしっとりしてきた」という嬉しい回答をたくさんいただいております。マスクによる肌トラブルの予防には、敏感肌向けのスキンケア製品の使用と継続的なケアが重要であるということが確認できました。

佃：
　私は、乾燥肌がひどく、価格が高めのブランドのものが良いと思い使用していました。モニター品を使用して、価格ではなく低刺激で敏感肌用のものを選ぶことが重要だと分かりました。

高橋：
　時々、吹き出ものが出て、かゆくなっていたのですが、吹き出ものが出る頻度が減りました。きちんとケアしたら、結果が出るとわかって嬉しかったです。

高山：
　調査終了時に、モニター前と比較して「肌トラブルによるストレスが軽減されましたか」とお聞きしたところ、多くの方が「とても軽減された」「やや軽減された」と回答されました。スキンケアによって、肌トラブルが改善するとストレスも軽減することが改めてわかりました。

高山先生から　＜スキンケアの重要性を再認識＞

　調査のお話を伺ったとき、皆さんすでに日常的なケアで化粧水や乳液を使用しているので、果たして効果は出るだろうか？と思いました。しかし、実際の結果からは洗顔法や塗り方など肌に負担の少ないスキンケアの方法が重要なことを再認識できました。

　敏感肌向けスキンケア製品はたくさんたりますが、自分に合うとは限らないので、サンプルなどで試してみることが必要です。例えば、天然を謳う製品も、皮膚に優しいように感じますが、アレルギーを引き起こすこともあり、注意が必要です、私も普段の診察のなかで、ニキビや肌荒れに悩む方をたくさん診察しますが、今回のモニターを通して適切なスキンケアを実施できることが皮膚症状の改善にもつながることがわかり、私自身もたいへん勉強になりました。