褥瘡コラム第4回
第4回 褥瘡コラム 褥瘡予防
投稿日:2011.09.09
~外的因子への対策~
『湿潤予防』
皆さんが『湿潤』と聞いてすぐに思い出すものは何でしょう??オムツ内失禁の状態を思い浮かべる方や発汗による湿潤などそれぞれだと思います。まずは湿潤環境がなぜいけないのか、なぜ褥瘡発生に影響するのかを考え、どんな予防方法があるかを考えていきます。
~なぜ湿潤がいけないのか~
人の体の表面は皮膚で覆われています。その皮膚は上から表皮・真皮・皮下組織で構成されています。その中の一番上にある表皮はいくつもの層で構成され一番上には角層と言われる層があります。
皮膚にはバリア機能がありますが、この機能は通常細胞の表皮の一番上の層である角質層やその上の皮脂膜が役割を果たしています。
正常な状態ではこの細胞は均等に整列していますが、汗や排泄物などで湿潤状況が続き、皮膚が浸軟(ふやける状態)していると、この整列している細胞が不均等になりバリア機能も低下し外界からの刺激物が侵入しやすく皮膚障害も起きやすくなります。
浸軟した皮膚は外的刺激に弱く、軽微な外力で破綻します。湿潤環境である状態で表皮剥離が起きやすいのはこのようなことが言えます。
皮膚にはバリア機能がありますが、この機能は通常細胞の表皮の一番上の層である角質層やその上の皮脂膜が役割を果たしています。
正常な状態ではこの細胞は均等に整列していますが、汗や排泄物などで湿潤状況が続き、皮膚が浸軟(ふやける状態)していると、この整列している細胞が不均等になりバリア機能も低下し外界からの刺激物が侵入しやすく皮膚障害も起きやすくなります。
浸軟した皮膚は外的刺激に弱く、軽微な外力で破綻します。湿潤環境である状態で表皮剥離が起きやすいのはこのようなことが言えます。
~湿潤予防対策~
さて、本題の湿潤への対策ですが『余計なものは使わない・取り除く』が原則です。例えば、尿道留置カテーテルで排尿管理をされている患者さんに対しオムツと尿取りパットを使用していませんか??
あるいは便はストーマで排泄管理され、尿は尿道留置カテーテルを挿入されているのに『ADL低下で入院=オムツ装着』になってはいないでしょうか??
改めて考えると必要性がないのはわかると思いますが、現場ではついつい装着してしまう。ということになってはいないでしょうか?不要なオムツやパットは1枚でも多く除去しましょう。
また、失禁によるシーツ汚染を回避するために横シーツやラバーシーツを使用することはしていませんか?これらは陰部だけでなく全身の湿潤環境を助長してしまいます。
ただ横シーツを取ることはできないですよね・・・周囲から反対されてしまったり、何か行動するには勇気がいります。ではなぜ横シーツを抜くことができないのでしょうか??
ほとんどの施設が同じ理由のように思いますが、尿漏れがあるから横シーツを抜けないのではないでしょうか??
もし、そうであるのならばまずは尿漏れを起こさないようなオムツの当て方が必要です。
オムツ内排尿⇒オムツ・パッドでの管理⇒漏れる⇒パットを沢山当てる⇒また漏れる・・・こうなるとオムツの中に尿取りパットが2枚3枚4枚・・・と当ててしまいがちです。
尿漏れが起こるのはパットやオムツの当て方を工夫すれば漏れることなくパットの枚数も最小限で済みます。これも湿潤対策になります。
そしてこの『漏れない』成功体験が横シーツやラバーシーツを除去するきっかけになることでしょう。
もう一つの対策として、看護の基本ではありますが、療養環境を整えることが大切です。室温・湿度の調整が重要であり、発汗のリスクファクターを除去できる治療環境の提供を行うのも必要です。
何事も今まで行ってきたことを変更するのは大変ですし、色々なマイナスな意見も聞かれてしまいます。せっかく患者さんにとって良い環境を作ろうとしても、うまくいかないことも多くあると思います。
無理に押し付けるのではなく、成功体験から考えてもらうとスムーズに変更ができるかもしれません。ぜひ試してみてください。
あるいは便はストーマで排泄管理され、尿は尿道留置カテーテルを挿入されているのに『ADL低下で入院=オムツ装着』になってはいないでしょうか??
改めて考えると必要性がないのはわかると思いますが、現場ではついつい装着してしまう。ということになってはいないでしょうか?不要なオムツやパットは1枚でも多く除去しましょう。
また、失禁によるシーツ汚染を回避するために横シーツやラバーシーツを使用することはしていませんか?これらは陰部だけでなく全身の湿潤環境を助長してしまいます。
ただ横シーツを取ることはできないですよね・・・周囲から反対されてしまったり、何か行動するには勇気がいります。ではなぜ横シーツを抜くことができないのでしょうか??
ほとんどの施設が同じ理由のように思いますが、尿漏れがあるから横シーツを抜けないのではないでしょうか??
もし、そうであるのならばまずは尿漏れを起こさないようなオムツの当て方が必要です。
オムツ内排尿⇒オムツ・パッドでの管理⇒漏れる⇒パットを沢山当てる⇒また漏れる・・・こうなるとオムツの中に尿取りパットが2枚3枚4枚・・・と当ててしまいがちです。
尿漏れが起こるのはパットやオムツの当て方を工夫すれば漏れることなくパットの枚数も最小限で済みます。これも湿潤対策になります。
そしてこの『漏れない』成功体験が横シーツやラバーシーツを除去するきっかけになることでしょう。
もう一つの対策として、看護の基本ではありますが、療養環境を整えることが大切です。室温・湿度の調整が重要であり、発汗のリスクファクターを除去できる治療環境の提供を行うのも必要です。
何事も今まで行ってきたことを変更するのは大変ですし、色々なマイナスな意見も聞かれてしまいます。せっかく患者さんにとって良い環境を作ろうとしても、うまくいかないことも多くあると思います。
無理に押し付けるのではなく、成功体験から考えてもらうとスムーズに変更ができるかもしれません。ぜひ試してみてください。
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