1. ホーム
  2. コラム
  3. 第5回 優位感覚ーテーラーメイドなコミュニケーションを実現するための新たな切り口
坪田 康佑先生のコーチングコラム第5回

第5回 優位感覚ーテーラーメイドなコミュニケーションを実現するための新たな切り口

投稿日:2011.11.08

みなさん、患者さんとのやりとりや院内コミュニケーションで、どのようにテーラーメイド(個別対応)のコミュニケーションを実現していますか。
(テーラーメイドコミュニケーション第三回参照https://www.nurse-star.jp/colum/detail/50
ここまで2回にわたり「タイプ分け」をご紹介しましたが、今回は新たな視点「優位感覚」をご紹介し、一人ひとりに合わせたコミュニケーションに関するみなさんの理解と実践を後押しできればと思います。


私たちは耳から入る音、目から入る映像、肌で感じる触覚など、さまざまな感覚を通して物事を認識しています。しかし、どの感覚からの情報を最も活用しているかの比重は、人によって異なります。その人がどの感覚を通して物事を最も認識しているか、という視点が優位感覚です。最も活用している優位感覚によって、次の4つに分類します。


A 聴覚系(Auditory)
音で物事をとらえるのが得意で、相手のちょっとした声の変化などにも敏感。騒音があると集中できないので、話をするときなどは静かな環境を整えるとよい。



B 言語感覚系(Auditory Digital)
誰かと話し合うことや自分なりに論じることでより理解を深める。既成の方法よりも自分なりのまとめ方を好むのもこのタイプの特徴。


C 触覚系(Kinesthetic)
実験、ロールプレイなど体験してインプットするのが効果的。初めて触れる機器でも、説明書などは読まずにまずは使ってみよう、というのがこのタイプの特徴。


D 視覚系(Visual)
物事を絵や図で理解するのが得意で、全体像を大切にする。一方、気持ちがあちこちに飛びやすいというのも特徴。
しかし、これはあくまでも感覚の優位性であって、私たちは本来あらゆる感覚を使って生活をしています。ですから、優位感覚がどれか1つに絞られる人もいれば、優位感覚を2つ持っていたり、すべての感覚をバランスよく使っていたりする人もいます。


また、優位感覚に優劣はありません。重要なのは、優位感覚が何であるかを決めることではなく、優位感覚という視点を通して、自分や相手の特徴をつかみ、コミュニケーションやコーチングに活かすことです。


今回は優位感覚とは何かをお伝えしましたが、この優位感覚、みなさんなら患者さんとのコミュニケーションや医療チーム内の連携を強めるためにどのように活用しますか?


次回は医療現場での活用を例にとりながら、引き続き、優位感覚の活用についてお伝えします。


「タイプ分け」も「優位感覚」も知っているだけでは、なかなか使えません。これらを使いこなすために、コーチトレーニングでは、相手のタイプや「優位感覚」を把握したうえで、一人ひとりにあったコミュニケーションの練習をし、実践から身に着けていきます。
▼メディカルコーチトレーニングプログラム(MCTP)
http://www.coacha.com/service/mctp.html 
▼優位感覚についてより詳しく確認したい方は下記を参照してください。 Test.jp あなた自身を知るテストサイト https://test.jp/ 会員登録後、無料で優位感覚診断ができます

このコンテンツをご覧いただくにはログインが必要です。

会員登録(無料)がお済みでない方は、新規会員登録をお願いします。



他の方が見ているコラム