坪田 康佑先生のコーチングコラム第8回
第8回 あなたの質問が及ぼす影響
▼何のために質問するのか
今回はまず、あなたが普段周りの人とする会話や職場などでのやりとりを思い浮かべながら次の2つの質問について考えてみてください。
「あなたは普段どんなときに質問をしていますか?」
「あなたがする質問はあなた自身や相手に、どのような影響を与えていますか?」
さて、どのようなことが浮かびましたか?
私たちは普段、知らないことや興味を持ったことを知るため、または確認のための質問を自分のためになにげなくしていることが多いのではないでしょうか。もちろんそうした質問もコミュニケーション上、とても重要です。
一方、コーチは相手をうまくいかせるために、さまざまな目的を持った質問を戦略的に行います。ではその質問の特徴とは?
今回はコーチの効果的な質問のつくり方についてご紹介します。
▼目的を持って質問する
コーチは次のような目的を持って質問をし、相手の行動を促します。
<質問目的リスト>
・気づき、発見を促す ・未来を予測する ・モチベーションを上げる ・視点を変える
・リソースを探す ・モデルを見つける ・選択肢を増やす ・棚卸しをする ・イメージを創る
例えば、糖尿病で食事制限や運動が必要なのに、なかなか約束を守れず、数値もよくない方がいたとしましょう。
あなたがその人とカウンセリングを行ことになりました。さて、あなたはどんな質問をしますか?
「なぜできないんでしょう?」
行動を起こすべきなのにできないとき、自分自身に対してもこうした質問をすることはありませんか?
たとえ、そこに共感や力になりたいという思いがあったとしても、相手は攻められていると感じて、防衛モードや反省モードに入ってしまう可能性があります。
では、こんなとき、上記の目的に沿って新たに質問をつくると例えばこんな風な質問をすることができます。
「まだ試していないけどやってみたいことはありませんか?」(選択肢を増やす)
「今までうまく習慣化できたことに、どんなものがありますか?」(リソースを探す)
「ご家族に何か協力をお願いできるとしたら、どんなことでしょうか?」(視点を変える)
▼効果的な質問を創るコツ
実は質問は自分自身にも大きく影響します。
例えば、自分が何かミスをしたとき、あなたの頭の中ではどんな自問自答が繰り広げられるでしょうか?
「どうしてこんなミスをしてしまったんだろう?」と考えるのか、
「どうしたら今後同じようなミスをなくすことができるだろう?」と考えるのか。
その後の思考内容や気分は大きく変わります。
こうした自問自答の質問の傾向は、周りの人に対してのコミュニケーションにも反映されがちです。
効果的な質問をつくることができれば、自分に対しても、またあなたの周りの人に対してもポジティブな影響を与えることができます。
そうした効果的な質問をつくるためのコツを最後にまとめてみましょう。
もちろんどんなときにも誰にでもヒットする質問というのはありません。
相手のタイプや状況、背景を考えながら、どの目的で質問しようかといくつもの視点からコーチは質問をつくります。
まず相手をよく観察すること、そして多くの視点をコーチ自身が持っていることが必要です。
そのとき、前述の<質問目的リスト>はコーチの強い味方となります。
もう一つ、効果的な質問をつくる際に役に立つのが質問の種類についての知識です。
質問には例えば、「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」、「チャンクアップの質問」と「チャンクダウンの質問」という風にいくつかの種類があります。コーチはそれぞれの質問の特徴と効果を考慮して、具体的に質問をつくります。
今回はまず、あなたが普段周りの人とする会話や職場などでのやりとりを思い浮かべながら次の2つの質問について考えてみてください。
「あなたは普段どんなときに質問をしていますか?」
「あなたがする質問はあなた自身や相手に、どのような影響を与えていますか?」
さて、どのようなことが浮かびましたか?
私たちは普段、知らないことや興味を持ったことを知るため、または確認のための質問を自分のためになにげなくしていることが多いのではないでしょうか。もちろんそうした質問もコミュニケーション上、とても重要です。
一方、コーチは相手をうまくいかせるために、さまざまな目的を持った質問を戦略的に行います。ではその質問の特徴とは?
今回はコーチの効果的な質問のつくり方についてご紹介します。
▼目的を持って質問する
コーチは次のような目的を持って質問をし、相手の行動を促します。
<質問目的リスト>
・気づき、発見を促す ・未来を予測する ・モチベーションを上げる ・視点を変える
・リソースを探す ・モデルを見つける ・選択肢を増やす ・棚卸しをする ・イメージを創る
例えば、糖尿病で食事制限や運動が必要なのに、なかなか約束を守れず、数値もよくない方がいたとしましょう。
あなたがその人とカウンセリングを行ことになりました。さて、あなたはどんな質問をしますか?
「なぜできないんでしょう?」
行動を起こすべきなのにできないとき、自分自身に対してもこうした質問をすることはありませんか?
たとえ、そこに共感や力になりたいという思いがあったとしても、相手は攻められていると感じて、防衛モードや反省モードに入ってしまう可能性があります。
では、こんなとき、上記の目的に沿って新たに質問をつくると例えばこんな風な質問をすることができます。
「まだ試していないけどやってみたいことはありませんか?」(選択肢を増やす)
「今までうまく習慣化できたことに、どんなものがありますか?」(リソースを探す)
「ご家族に何か協力をお願いできるとしたら、どんなことでしょうか?」(視点を変える)
▼効果的な質問を創るコツ
実は質問は自分自身にも大きく影響します。
例えば、自分が何かミスをしたとき、あなたの頭の中ではどんな自問自答が繰り広げられるでしょうか?
「どうしてこんなミスをしてしまったんだろう?」と考えるのか、
「どうしたら今後同じようなミスをなくすことができるだろう?」と考えるのか。
その後の思考内容や気分は大きく変わります。
こうした自問自答の質問の傾向は、周りの人に対してのコミュニケーションにも反映されがちです。
効果的な質問をつくることができれば、自分に対しても、またあなたの周りの人に対してもポジティブな影響を与えることができます。
そうした効果的な質問をつくるためのコツを最後にまとめてみましょう。
もちろんどんなときにも誰にでもヒットする質問というのはありません。
相手のタイプや状況、背景を考えながら、どの目的で質問しようかといくつもの視点からコーチは質問をつくります。
まず相手をよく観察すること、そして多くの視点をコーチ自身が持っていることが必要です。
そのとき、前述の<質問目的リスト>はコーチの強い味方となります。
もう一つ、効果的な質問をつくる際に役に立つのが質問の種類についての知識です。
質問には例えば、「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」、「チャンクアップの質問」と「チャンクダウンの質問」という風にいくつかの種類があります。コーチはそれぞれの質問の特徴と効果を考慮して、具体的に質問をつくります。
「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」に関する解説:
http://www.coach.co.jp/coaching/use/basicskill20.html
「チャンクアップ」と「チャンクダウン」に関する解説:
http://www.coach.co.jp/coaching/use/appliedskill10.html
http://www.coach.co.jp/coaching/use/basicskill20.html
「チャンクアップ」と「チャンクダウン」に関する解説:
http://www.coach.co.jp/coaching/use/appliedskill10.html
さらに、さまざまなケースを想定して、実際に質問を考えてみること。そして、トライアンドエラーを繰り返しながら実践することなしには、質問力を上げることはできません。
最後にケーススタディを1つ。
あなたが指導している後輩看護師がミスをしたとします。今後は同じようなミスをしてほしくない。そのとき、あなたなら今後はどのような質問をしますか?
ぜひ今回の記事をヒントに考えてみてください。
最後にケーススタディを1つ。
あなたが指導している後輩看護師がミスをしたとします。今後は同じようなミスをしてほしくない。そのとき、あなたなら今後はどのような質問をしますか?
ぜひ今回の記事をヒントに考えてみてください。
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