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聴きある記

聴きある記2019年「第9回PEGサミットin伊香保で縛られてきました!」

投稿日:2020.04.06

第9回PEGサミットin伊香保で 縛られてきました!

九州で発足したPEGサミット、周り回って初の関東は群馬県伊香保での開催。
ここで初めて縛られたんですヨ私!
身体抑制ブースで、ベッドと車椅子に(参加者はみんな縛られました)。
ホテルの1室に1台のベッド。ナース二人がお待ちかね。「こちらに寝てください」と縛られ体験スタート!
「昨日入院したこの人、暴れて夜ベッドから落ちたのよ。家族がすごいクレーマーでさ、文句言われるのは私たちじゃない?ちゃんと縛ってね」。
大きな声で私の肩を叩きながら「おーなーまーえーはー?!」(耳元でそんな大きな声、怖いです~!)。ナース達は雑談をしながらどんどん私の手足を縛っていきます(動けない!動けないよ~!)。
「はい、これナースコールね(ナースコール?縛られて届かないんですけど!)。トイレはオムツあててあるから。さてと、お昼何にする?今日おごるよ~」。ガヤガヤガヤ。嵐のように縛り隊が去ってゆきドアが閉まりました。私は放置されたまま…。
涙、出ました。
スタッフが戻ってきて「外に出ても何も話さないように」と言われ、素直にうなづき解放されたと思いきや、今度は廊下で車椅子が待っていた!忙しいナースは車椅子もビューンと押していきます(こ、こわい!)。
手にはミトンがはめられ、首からお股を通して抑制帯ががっちりはめられ、人目のある所にまたまた放置。疎外感と羞恥心で、またもや泣きそうになったところで終了。
今度は私も大声おばあさんを演じてみようかと思っていたのですが、縛る側の迫力に負けて体も動かず声も出ず。まさに生きようとする意志を奪われた感じでした。
治療を行うために致し方なく抑制、という現実もあるでしょうが、「臓器を生かしても魂を殺したら何にもならない」と前日の講義でお話された、このブースの担当者である田中志子先生(群馬県認知症疾患医療センター内田病院 センター長)の言葉が、本当に心にグサリと刻まれた貴重な体験でした。
人は誰も縛ってはいけないのです。体も心も!! 
(編集部 K.O.)
※PEGサミットとは
経腸栄養管理の基礎と応用を、2日間の合宿形式で全国の著名な講師陣による趣向を凝らした講義と実技指導で学べる研修会です

2020年7月の「PEGサミットin水俣」について

今般の新型コロナ感染症流行に鑑み、
2020年7月の「PEGサミットin水俣」は中止(延期)することになりました。
いつどこで感染がおきてもおかしくない状況は今後しばらくの間、続くことが予想されます。
ご存じのように、ペグサミットは200名前後の多数が、一泊二日で寝起き・行動を共にする合宿形式の勉強会です。
全国から医療関係者が参集する関係上、万が一感染事例が発生した場合は参加者全員が濃厚接触者となり、要入院または要自宅待機となります。各所に甚大な迷惑が掛かり、収拾がつかない状況になります。

以上の理由で、7月25日26日の研究会は中止せざるを得ないという結論に至りました。なお、状況が許せば、来年2021年はほぼ同時期に開催する予定(詳細未定)ですので厳密にいえば「1年延期」です。
これまでご協力をいただいた方々、すでに宿泊や交通関係をご予約された皆様方にはこの場を借りて深くお詫び申し上げます。
来年の案内はあらためて連絡いたしますので、その際はどうぞよろしくお願いいたします。

2020年3月27日
PEGサミットin水俣 実行委員長 城本 和明 

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