西山順博先生に訊きました 第14回
西山順博先生に訊きました 『ケアに活かせる栄養療法の豆知識』第14回
投稿日:2019.06.14
必須ミネラルのはたらき④
カリウム(K)
今回取り上げるのはカリウム(K)。 神経間の信号伝達や様々な情報伝達に必要な要素です。
働きから食品に含まれるカリウム量を把握し、過不足に注意しましょう。
働きから食品に含まれるカリウム量を把握し、過不足に注意しましょう。
カリウム(K)とは?
カリウムは神経間の信号伝達はもちろんのこと筋肉の収縮、線組織での外分泌やホルモンの内分泌でも情報伝達に関わります。
カリウムとナトリウムは一定の濃度に保たれ、浸透圧を維持し、ナトリウムによる血圧上昇を抑制します。ナトリウムの摂りすぎにより、高血圧が発生している場合は、カリウムが多く含まれている海藻などを摂ると血圧が安定しやすくなります。
体内のカリウムの98%は細胞の中にあり、血液中のカリウムはほんのわずかにすぎませんが、細胞の働きを調節する上でとても重要です。
普通食では欠乏することはありませんが、夏場に大量の汗をかき、カリウムが汗と共に失われると、夏バテの原因にもなります。
カリウムとナトリウムは一定の濃度に保たれ、浸透圧を維持し、ナトリウムによる血圧上昇を抑制します。ナトリウムの摂りすぎにより、高血圧が発生している場合は、カリウムが多く含まれている海藻などを摂ると血圧が安定しやすくなります。
体内のカリウムの98%は細胞の中にあり、血液中のカリウムはほんのわずかにすぎませんが、細胞の働きを調節する上でとても重要です。
普通食では欠乏することはありませんが、夏場に大量の汗をかき、カリウムが汗と共に失われると、夏バテの原因にもなります。
■ カリウムのはたらき
①細胞内の機能を高める
②電解質や血管内のpHバランスの一定化
③神経の刺激の伝達が円滑化
④心臓のリズムの調整
②電解質や血管内のpHバランスの一定化
③神経の刺激の伝達が円滑化
④心臓のリズムの調整
カリウムの摂取時の注意
■ カリウム値を上げないために
カリウムは野菜や果実、豆類に多く含まれ、摂りすぎに注意が必要です。
カリウム値を上げないポイントは以下の通りです。
①水分を適切に摂取する。
②便秘を予防する。
③調理法を工夫する
カリウムの、水に溶けやすい性質を利用した調理法で、食材に含まれるカリウムを減らします。電子レンジで調理しても、カリウムは減りません。
1)水にさらす(20分程度が目安)
2)多めのお湯でゆでこぼす(1人分1ℓで5分程度が目安)
3)細かくきざむ(きざんで水にさらすことでカリウムが水に溶けだします)
4)あらかじめ水煮をしてから調理する
5)煮物の汁は捨てる
6)生の果物・野菜をやめて缶詰にする(缶詰のシロップはNG)
カリウム値を上げないポイントは以下の通りです。
①水分を適切に摂取する。
②便秘を予防する。
③調理法を工夫する
カリウムの、水に溶けやすい性質を利用した調理法で、食材に含まれるカリウムを減らします。電子レンジで調理しても、カリウムは減りません。
1)水にさらす(20分程度が目安)
2)多めのお湯でゆでこぼす(1人分1ℓで5分程度が目安)
3)細かくきざむ(きざんで水にさらすことでカリウムが水に溶けだします)
4)あらかじめ水煮をしてから調理する
5)煮物の汁は捨てる
6)生の果物・野菜をやめて缶詰にする(缶詰のシロップはNG)
参考文献:1)板倉広重監修:医科栄養学 建帛社 2010初版
2)ミネラルの教科書 http://mnrltext.jp/b01na.html
3)簡単!栄養andカロリー計算 http://www.eiyoukeisan.com/
2)ミネラルの教科書 http://mnrltext.jp/b01na.html
3)簡単!栄養andカロリー計算 http://www.eiyoukeisan.com/
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