何ぞやシリーズ第19回 「災害支援ナース」って何ぞや?
何ぞやシリーズ第19回 「災害支援ナース」って何ぞや?
投稿日:2019.02.07
平成の元号も終わろうというとき、大規模な自然災害が各地で発生した日本。
災害発生により急増する救急搬送患者への処置だけでなく、避難所や自宅で過ごず被災者の命と暮らしを長期にわたって守るために活躍するのが、専門的な研修を受けている災害支援ナースです。
その登録要件や活動内容について、皆さんご存知ですか?
災害発生により急増する救急搬送患者への処置だけでなく、避難所や自宅で過ごず被災者の命と暮らしを長期にわたって守るために活躍するのが、専門的な研修を受けている災害支援ナースです。
その登録要件や活動内容について、皆さんご存知ですか?
DMATと災害支援ナース
もと君が勘違いしていたDMAT(Disaster Medical Assistance Team)は、「災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」と定義されているの。
医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職および事務職員)で構成されていて、大規模災害や多傷病者が生じた事故現場でほぼ48時間以内の急性期に活動できる、専門的な訓練を受けた医療チームよ。
DMATを目指す人は、DMAT指定医療機関や災害拠点病院に所属していることが必須条件なので確認が必要ね。
医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職および事務職員)で構成されていて、大規模災害や多傷病者が生じた事故現場でほぼ48時間以内の急性期に活動できる、専門的な訓練を受けた医療チームよ。
DMATを目指す人は、DMAT指定医療機関や災害拠点病院に所属していることが必須条件なので確認が必要ね。
災害支援ナースは、災害発生3日後から1カ月を目安に派遣されて、被災ナースの心身負担軽減や被災者が健康レベルを維持できるように、その地域の状況に合った適切な医療・看護を提供する役割を持つ看護師。
避難所での活動が求められることが多いわね。
避難所での活動が求められることが多いわね。
災害支援ナースの心構え
災害支援ナースは、自分の衣食住や身の安全は自分で、というのが原則だから、持ち物はしっかり準備してほしい。心の準備としては、
①何でもやる覚悟、
②なるようになるという楽な気持ち、
③できることをできるだけと気負わない、この3つが大切だぞ。
支援に行って自分のストレスが溜まったり燃え尽きたりしたら、支援活動にも支障が出て迷惑をかけてしまうからね。
①何でもやる覚悟、
②なるようになるという楽な気持ち、
③できることをできるだけと気負わない、この3つが大切だぞ。
支援に行って自分のストレスが溜まったり燃え尽きたりしたら、支援活動にも支障が出て迷惑をかけてしまうからね。
災害発生からの時期によっても現場の二ーズは変わるから、自分の専門領域や得意分野がマッチングするとは限らないのよね。
初動では救命救急看護やトリアージが求められるけど、次第にPTSDやアルコール依存症等への対応を含む精神科看護や、被災地で暮らす人たちにとっての地域看護が必要になるし。
初動では救命救急看護やトリアージが求められるけど、次第にPTSDやアルコール依存症等への対応を含む精神科看護や、被災地で暮らす人たちにとっての地域看護が必要になるし。
来年登録できるように、災害支援ナースの登録要件を調べたよ。
①都道府県看護協会の会員であること
②実務経験が5年以上であること
③所属施設がある場合には、登録に関する所属長の承諾があること
④災害支援ナース養成のための研修を受講していること
それから、各都道府県の看護協会が定めている更新時期に沿って、定期的に登録更新もしないとね。
①都道府県看護協会の会員であること
②実務経験が5年以上であること
③所属施設がある場合には、登録に関する所属長の承諾があること
④災害支援ナース養成のための研修を受講していること
それから、各都道府県の看護協会が定めている更新時期に沿って、定期的に登録更新もしないとね。
病院や医療救護所では災害による傷病者のトリアージや処置を行ったりするが、救急対応にあたる看護師が地域内では充足できないのが現状だ。
災害発生直後、開業医や訪問看護師は自分の担当している患者の安否確認や処置で精一杯だし、病院の医師や看護師も、自院の患者のことで手いっぱい。そこで他地区からの災害支援ナースの応援が必要になるんだよ。
災害発生直後、開業医や訪問看護師は自分の担当している患者の安否確認や処置で精一杯だし、病院の医師や看護師も、自院の患者のことで手いっぱい。そこで他地区からの災害支援ナースの応援が必要になるんだよ。
登録された災害支援ナースだけでなく、ボランティアで長期滞在してくれるナースたちもいる。混乱した状況での看護だからこそ、日頃から災害看護に詳しくない看護師にも災害看護を理解してもらい、有機的に連携・稼働できるシステムを構築していこうね。
(つづく)
(つづく)
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