聴きある記
聴きある記シリーズ「訪問看護サミット2017」「第6回JAN-VIC」
投稿日:2018.04.11
2017年看護現場からの報告をご紹介!
訪問看護サミット2017
日 時 2017年11月12日
会 場 ベルサール新宿グランドホール
主 催 公益財団法人日本訪問看護財団
テーマ チームアプローチと訪問介護の未来
会 場 ベルサール新宿グランドホール
主 催 公益財団法人日本訪問看護財団
テーマ チームアプローチと訪問介護の未来
チームアプローチの中で 訪問看護をどう発展させていくか
清水嘉与子理事長からの「チームアプローチとは具体的にどのように展開していくのか、その中で訪問看護をどう発展させるのかを議論したい」という開会の挨拶で本サミットがスタート。
午前の部では、小澤竹敏先生(めぐみ在宅クリニック院長)による特別講演「人が今をよりよく生きるために」、シンボジウムⅠ「専門職の役割とチームアブローチ」が行われた。
午前の部では、小澤竹敏先生(めぐみ在宅クリニック院長)による特別講演「人が今をよりよく生きるために」、シンボジウムⅠ「専門職の役割とチームアブローチ」が行われた。
午後の部は、厚生労働省老健局の鈴木健彦老人保健課長による基調講演「地域包括ケアシステム推進政策の最新情報と訪問看護への期待」に続き、本財団の佐藤美穂子常務理事を座長に、シンポジウムⅡ「チームアプローチにおいて訪問看護をどう発展させるか」が行われた。
以下にシンポジウムⅡの要旨を紹介する。
以下にシンポジウムⅡの要旨を紹介する。
1.「機飾85強化型訪問看護ステーションの意義と地域活動」 平原優美先生(あすか山訪問看護ステーション統括所長)
機能強化型訪問看護ステーションとして、区から委託される医療コーディネーター(有償)の立場から、すべての住民の「暮らし」を整える在宅看護を実践している。「暮らし」を中心に看護を考えることで、地域をつなぎ、医療、看護、福祉、教育、行政をつなぐことができる。
2.「.訪問看護ステーションにおける特定行為研修修了者の活用」 中島由美子先生〔訪問看護ステーション愛美園所長)
同ステーションの所在地域は、医師不足と医師の高齢化が顕著。特定行為研修修了者が活躍することで、医師との業務分担や緊急時の二重体制を築くことにつながった。
ステーション内の他の看護師にも研修内容が波及し、看護の質向上にも貢献している。今後の課題は地域に対する特定看護師の存在の周知。
ステーション内の他の看護師にも研修内容が波及し、看護の質向上にも貢献している。今後の課題は地域に対する特定看護師の存在の周知。
3.「地域包括ケアシステムの拠点を担う訪問看護ステーションの実際」 藤田みかる先生(とちぎ訪問看護ステーションみぶ所長)
地域の多職種が定期的に集まる「みぶの会」を通じて職種間の壁をなくした。さらに多職種連携の推進を目指し、栃木県統一の医介連携ネットワーク「どこでも連絡帳」(完全非公開型医療介護専用SNS)のモデル地区として、ICTが活用されている。地域で多職種・機関をつなぐタウンナースを目指している。
続いて座長、シンポジスト、フロア参加者により、活発な質疑応答、意見交換が行われた。
完全非公開型医療介護専用SNSについては、「まず定期的な会議や地域のイベントで顔を合わせた上での導入がスムーズ」ALS患者のように関わるスタッフ数が多い場合は、その利用者ごとのグループを作ると情報共有しやすい」などのアドバイスに、参加者は熱心に耳を傾けていた。
(編集部まとめ)
完全非公開型医療介護専用SNSについては、「まず定期的な会議や地域のイベントで顔を合わせた上での導入がスムーズ」ALS患者のように関わるスタッフ数が多い場合は、その利用者ごとのグループを作ると情報共有しやすい」などのアドバイスに、参加者は熱心に耳を傾けていた。
(編集部まとめ)
第6回血管内留置カテーテル管理研究会(JAN-VIC)
日 時 2017年12月16日
会 場 大阪大学コンベンションセンター
当番世話人 井上善文先生
(大阪大学医学工学情報センター 栄養ディバイス未来医工学共同研究部門)
テーマ 中心静脈カテーテルの安全な管理をどうするか
会 場 大阪大学コンベンションセンター
当番世話人 井上善文先生
(大阪大学医学工学情報センター 栄養ディバイス未来医工学共同研究部門)
テーマ 中心静脈カテーテルの安全な管理をどうするか
各病院でのカテーテル管理の実際が報告され、活発な議論が行われる
第6回目となる今回は、
シンポジウムⅠ:PI⊂⊂の現状と問題点
シンポジウムⅡ:カテーテル管理の工夫
パネルディスカッション
が行われた。以下、パネルディスカッションの内容を紹介する。
シンポジウムⅠ:PI⊂⊂の現状と問題点
シンポジウムⅡ:カテーテル管理の工夫
パネルディスカッション
が行われた。以下、パネルディスカッションの内容を紹介する。
《パネルディスカッション》
当施設におけるカテーテル管理の具体的な内容_これで適切? どう変えるべき?
9名の演者が自施設のベッドサイドでのカテーテル管理の実際(輸液ラインの構造と交換頻度、皮膚消毒、フィルター使用、カテーテル入れ替え、ニードルレスコネクタ、ドレッシング材)を発表し、討論が行われた。
1,「当病棟におけるカテーテル管理について」 松宮朱美先生(大阪大学医学部附属病院看護部)
年間300件以上のPICC、CVC挿入が行われている。輸液ライン、ドレッシング材は1回/週の交換で、マニュアルにより手技を統一している。
2.「当院のカテーテル管理の実際」 萩原美香先生(八尾徳洲会総合病院看護部)
カテーテルは年間CVC573件、PICC13件で、CVCが多く選択されている。インラインフィルターは使用していないが、今後検討していきたい。
3.「急性期病院におけるカテーテル管理」 北出浩章先生〔関西医科大学総合医療センターNST委員会)
PICCはほとんど行われておらず、CVカテーテルが中心。
インラインフィルターを使用し、輸液ラインは1回/週、看護師が交換。
インラインフィルターを使用し、輸液ラインは1回/週、看護師が交換。
4.「当院でのカテーテル管理の現状とPICC挿入後のCRBSー発症症例の検討」 木許健生先生(神戸海星病院外科、乳腺外科)
⊂Vルートはほとんどが上腕Pl⊂⊂。⊂Vルートは2回/週、交換。
5.「.当センターの血管内力テーテル管理」 橋本美鈴先生(大阪はびきの医療センター感染管理認定看護師)
⊂Vルートは大腿静脈と内頸静脈が半々だが、最近は内頸静脈が増えている。メインルートはフィルター使用。
同ステーションの所在地域は、医師不足と医師の高齢化が顕著。特定行為研修修了者が活躍することで、医師との業務分担や緊急時の二重体制を築くことにつながった。ステーション内の他の看護師にも研修内容が波及し、看護の質向上にも貢献している。今後の課題は地域に対する特定看護師の存在の周知。
同ステーションの所在地域は、医師不足と医師の高齢化が顕著。特定行為研修修了者が活躍することで、医師との業務分担や緊急時の二重体制を築くことにつながった。ステーション内の他の看護師にも研修内容が波及し、看護の質向上にも貢献している。今後の課題は地域に対する特定看護師の存在の周知。
6,一当院におけるカテーテル管理」 高橋三千代先生(西宮市立中央病院看護部)
輸液ラインとドレッシングは原則として1回/週、看護師が交換。看護師入職時はオリエンテーションを実施している.
7.「消化器外科病棟におけるカテーテル管理の実際」 久保健太郎先生(大阪市立総合医療センター看護部)
⊂Vルートはほとんどが上腕PICC。jSPENガイドラインに準じたカテーテル管理を行っている。
8.「当院におけるカテーテル管理の現状と今後の課題」 小井里香先生(地域医療機能推進機構大阪病院看護部)
輸液ラインとドレッシングは1回/週、看護師が交換。2017年6月よりICTによりカテーテル管理ラウンドを実施。今後、対称膜フィルターの導入を検討している。
9.「当院のカテーテル、輸液管理の現状」 福原真美先生(天理ようつ相談所病院栄養ケア対策チーム)
2006年よりPICCを施行しており、年間CVの約90%、600〜700件となっている。
早期からマニュアルを作成し、チームで管理している。
早期からマニュアルを作成し、チームで管理している。
討論では、側管・インラインフィルター使用の是非、ニードルレスコネクタ消毒方法、カテーテル、ドレッシング交換時の手袋使用等について議論された。また、デバイスに頼らず看護師の適正な手技が重要という意見も出された。
[取材・執筆]西谷 誠〔ニュートリション・アルファ)
[取材・執筆]西谷 誠〔ニュートリション・アルファ)
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