ナース編集者体験Report
「Dr.樋口の老年医学オンラインサロン」に参加しました 〈後編〉 ナース編集者の“老年医学オンラインサロン”参加レポート
投稿日:2022.08.15
オンライン形式のセミナーが身近になり、様々なセミナーが受けられるようになりましたが、皆さんは多職種が参加するオンラインセミナーというとどのようなイメージを持ちますか?医師、薬剤師、看護師など様々な職種と意見交換をしながら臨床に活かせる知識を学べることで人気の「Dr.樋口の老年医学オンラインサロン」に、ナース編集者が参加させていただいたのでご紹介したいと思います。
株式会社ケアネット主催の「Dr.樋口の老年医学オンラインサロン」は、多職種で老年医学を気軽に学べる場として開講。毎月2回のコンテンツ配信と1回のオンラインセッションを行っています。事前講義を聞き、オンラインセッションでは事前講義内容に沿って、講師・受講生同士でディスカッションを行います。セッション後はフィードバック動画で質問への回答や追加の講義を受けられます。一方的に講義を受けるだけでなく、質問やディスカッションで双方向に学びを深めていく講座を、講師の樋口先生が米国ボストンから届けてくれます。
今回、編集部から2名が看護師としてオンラインセッションに参加させていただきました。(2022年7月14日)
今回、編集部から2名が看護師としてオンラインセッションに参加させていただきました。(2022年7月14日)
樋口雅也 先生
ハーバード大学マサチューセッツ総合病院 緩和老年医学科 指導医
2007年渡米、家庭医療研修後、ハワイ大学、南イリノイ大学、ニューヨーク・コロンビア大学病院を経て2018年より現職。一貫して、老年医学及び医学教育、終末医療を含めた緩和医療に従事。様々な健康問題を抱える高齢患者の主治医として、家族・介護者のためのサポートをチームで提供。また、医学生・専門研修医の指導も行っている。
著書「あめいろぐ高齢者医療」(丸善出版)他。
2007年渡米、家庭医療研修後、ハワイ大学、南イリノイ大学、ニューヨーク・コロンビア大学病院を経て2018年より現職。一貫して、老年医学及び医学教育、終末医療を含めた緩和医療に従事。様々な健康問題を抱える高齢患者の主治医として、家族・介護者のためのサポートをチームで提供。また、医学生・専門研修医の指導も行っている。
著書「あめいろぐ高齢者医療」(丸善出版)他。
ナース編集者 参加レポート①
開催時間10分前にオンラインに接続。入室すると画面上にあらわれる皆さんのお名前や肩書にやや緊張するも、興味深く見渡していました。医師をはじめとした多職種の集まりに少し緊張しつつも、どんな学びを受けることができるのかドキドキワクワクの時間を待ちます。
参加されているメンバーの皆さんは飲み物を飲んだり、画面に出たり、出ていなかったり、ご自分のペースに合わせて各々気軽に参加されていることが分かると、何とも言えない安心感を得ました。
時間になると先生の元気な挨拶でスタート。チャットツールの使い方を説明する際、練習として「皆さんの好きなアイスのフレーバーを書いてみよう」という先生の一言に、皆一斉にチャットへ書き込みます。そのなかで最も多かったのは「チョコミント」と「チョコレート」。意外にも参加者の好みが重なり、和気あいあいとした雰囲気から講義が始まりました。
この質問も実は老年医学の実践の一つ。アメリカではアイスクリームは子供のころから皆が食べるのでなつかしさを感じるそうです。摂食機能が低下してきた場合も、好きなものは食べようと意欲がわきますよね。またアイスを食べる動作は身体機能が落ちてくると難しいものが含まれているという解説も。冒頭の質問から老年医学のエッセンスを感じられました。
講義内容は月ごとにテーマがあり、今回は「身体機能」についてのオンラインセッションになります。事前に配信された講義動画からの質問、疑問などをもとに樋口先生がお答えしていきながら、新たに出てくるキーワードについて繰り広げていくスタイル。事前の動画視聴で挙げられた症例についての介入方法や薬剤についても分かりやすい解説をしていただけるので、イメージがしやすく実践できる内容であり、すぐに役立つことが分かりました。
さらに進んでいくと、話題は「爪」に―。なんと、米国では患者さんの爪を切ることができるのは、特殊なトレーニングを受けた人のみだそう。爪は体の一部になるため、その部分を“切る”ということに抵抗があるとのことでした。日本では、疾患によっては、WOCナースやフットケア指導士などの介入によって、処置やケアが行われていますが、それが全て行われているわけではありません。
医療施設によっては、ただ爪を短く切るという意識だけで行っている場合もあり、日常的にきちんと観察することができているのだろうか、と「ハッ」としました。こうした意識の違いや業務が分業されていることを知ることでも、自分の中のケアへの意識が変わっていくことを感じました。
また、チャット内では、フットケアに特化した資格の情報や各病院や施設などで行っている実例なども挙げていきながら、先生がコメントや解説、助言を加えながら、進めていきました。さまざまな職種の方の視点も勉強になるため、参加するだけでも明日への仕事の活力になる、そんな1時間を過ごさせていただきました。
参加されているメンバーの皆さんは飲み物を飲んだり、画面に出たり、出ていなかったり、ご自分のペースに合わせて各々気軽に参加されていることが分かると、何とも言えない安心感を得ました。
時間になると先生の元気な挨拶でスタート。チャットツールの使い方を説明する際、練習として「皆さんの好きなアイスのフレーバーを書いてみよう」という先生の一言に、皆一斉にチャットへ書き込みます。そのなかで最も多かったのは「チョコミント」と「チョコレート」。意外にも参加者の好みが重なり、和気あいあいとした雰囲気から講義が始まりました。
この質問も実は老年医学の実践の一つ。アメリカではアイスクリームは子供のころから皆が食べるのでなつかしさを感じるそうです。摂食機能が低下してきた場合も、好きなものは食べようと意欲がわきますよね。またアイスを食べる動作は身体機能が落ちてくると難しいものが含まれているという解説も。冒頭の質問から老年医学のエッセンスを感じられました。
講義内容は月ごとにテーマがあり、今回は「身体機能」についてのオンラインセッションになります。事前に配信された講義動画からの質問、疑問などをもとに樋口先生がお答えしていきながら、新たに出てくるキーワードについて繰り広げていくスタイル。事前の動画視聴で挙げられた症例についての介入方法や薬剤についても分かりやすい解説をしていただけるので、イメージがしやすく実践できる内容であり、すぐに役立つことが分かりました。
さらに進んでいくと、話題は「爪」に―。なんと、米国では患者さんの爪を切ることができるのは、特殊なトレーニングを受けた人のみだそう。爪は体の一部になるため、その部分を“切る”ということに抵抗があるとのことでした。日本では、疾患によっては、WOCナースやフットケア指導士などの介入によって、処置やケアが行われていますが、それが全て行われているわけではありません。
医療施設によっては、ただ爪を短く切るという意識だけで行っている場合もあり、日常的にきちんと観察することができているのだろうか、と「ハッ」としました。こうした意識の違いや業務が分業されていることを知ることでも、自分の中のケアへの意識が変わっていくことを感じました。
また、チャット内では、フットケアに特化した資格の情報や各病院や施設などで行っている実例なども挙げていきながら、先生がコメントや解説、助言を加えながら、進めていきました。さまざまな職種の方の視点も勉強になるため、参加するだけでも明日への仕事の活力になる、そんな1時間を過ごさせていただきました。
ナース編集者 参加レポート②
今回は「身体機能」をテーマに、事前に配信された講義に関して寄せられた質問や意見をもとに、樋口雅也先生の進行で約1時間のトークセッションが行われました。このトークセッションの特長としては、私たち参加者もチャット形式でセッションに参加できること。「もう少しここについて詳しく聞きたい」「他の人の意見も聞きたい」ということがあれば、チャットに書き込んで発言することができます。
「身体機能というと移動能力に注目しがちですが、日常生活動作を知ることも大切だと思いました」という参加者の意見から、話題は爪のケアへ。看護師にとっても高齢者の爪は関心の高いケアの一つですよね。「高齢者は1年に1回、診察時に爪切りの指導をしています」「爪に薬をつけるのもコミュニケーションのきっかけになります」「巻き爪の爪周囲の治療には苦労します」など多くの意見が飛び交い盛り上がりました。高齢者を支えるためには、日常生活動作やその人の暮らし方を家族や多職種で情報共有していくことが大切だとあらためて実感しました。
様々な視点での医療者の話を聞くことができる本オンラインセッションは、まさに「多職種に開かれた学びの場」。‘’多職種の医療者が参加するオンラインセッション‘’というと敷居が高いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、樋口先生のあたたかい雰囲気はもちろんのこと、チャット形式での発言は心理的負担もなく気軽に参加できると思います。私自身も実際に参加してみて、和やかな雰囲気の中、多くの方の意見に触れ、充実した時間を過ごさせていただきました。
セッション終了後は、アンケートでセッション中に聞きそびれた質問を送信。セッション翌日に配信されたアーカイブにはまとめハンドアウト「スクライブサポート」がついており、効率よく復習ができました。すべての講義にアンケートとスクライブサポートがあるため、忙しいときも自分のペースで参加でき安心して学ぶことができます。セッション後のアンケートをもとに後日配信されるフィードバック講義も楽しみです。
「身体機能というと移動能力に注目しがちですが、日常生活動作を知ることも大切だと思いました」という参加者の意見から、話題は爪のケアへ。看護師にとっても高齢者の爪は関心の高いケアの一つですよね。「高齢者は1年に1回、診察時に爪切りの指導をしています」「爪に薬をつけるのもコミュニケーションのきっかけになります」「巻き爪の爪周囲の治療には苦労します」など多くの意見が飛び交い盛り上がりました。高齢者を支えるためには、日常生活動作やその人の暮らし方を家族や多職種で情報共有していくことが大切だとあらためて実感しました。
様々な視点での医療者の話を聞くことができる本オンラインセッションは、まさに「多職種に開かれた学びの場」。‘’多職種の医療者が参加するオンラインセッション‘’というと敷居が高いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、樋口先生のあたたかい雰囲気はもちろんのこと、チャット形式での発言は心理的負担もなく気軽に参加できると思います。私自身も実際に参加してみて、和やかな雰囲気の中、多くの方の意見に触れ、充実した時間を過ごさせていただきました。
セッション終了後は、アンケートでセッション中に聞きそびれた質問を送信。セッション翌日に配信されたアーカイブにはまとめハンドアウト「スクライブサポート」がついており、効率よく復習ができました。すべての講義にアンケートとスクライブサポートがあるため、忙しいときも自分のペースで参加でき安心して学ぶことができます。セッション後のアンケートをもとに後日配信されるフィードバック講義も楽しみです。
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