1. ホーム
  2. コラム
  3. 医療で活躍する企業 オカモト株式会社
ナースマガジン

医療で活躍する企業 オカモト株式会社

投稿日:2013.03.19

医療の現場では、日々多くの用品や機器が使われています。
そこでは企業が研究と開発を重ねたさまざまな商品が姿を見せ、たくさんの企業人が現場に携わり医療の最前線をサポートしています。
編集部はそうした企業に突撃取材を実施。

今回は、東京ビッグサイトで行われた医療機器展示会「HOSPEX JAPAN2012」に出展した「オカモト株式会社」を訪ね、手袋・メディカル部メディカル課の瀬尾幸隆係長に話を伺いました。

手袋と滅菌器をプロモーション展開

オカモト株式会社は昭和9年に創業したゴム・プラスチックの総合メーカー。
約1500名のグループ従業員数を有し、業界を代表する国内有数の大手企業として知られています。
コンドームのトップブランドとして高い信頼があるほか、食品・衛生用品、ホームケア用品やヘルスケア用品などの一般生活用品、プラスチックフィルムや工業用テープといった産業用品まで、私たちの生活に欠かせない広範囲な商材を製造・販売する総合メーカーとして活躍しています。

オカモトはこれまで、実は医療の分野でも積極的な事業展開を行い、看護の現場にも多くのアイテムや機器を提供してきました。
手袋や包帯、マスクやナースシューズ、さらには滅菌器といった商材の開発製造・販売を通じて、医療の現場に関わっています。
今回の「HOSPEX」では、主に手袋と滅菌器についての プロモーションを展開。出展ブースには新製品のニトリル製手袋「OM – 381、382」をはじめとした多様な商品が並び、前面に設置された滅菌器とともに来場者の注目を集めていました。

HOSPEXでの手袋と滅菌器のプロモーションの意図について、瀬尾係長は次のように説明します。
「アメリカのCDC(疾病管理予防センター)が96年に発表した感染対策に関するレポートの中に、個人防具の使用を奨励する項目があります。今の医療現場ではそれだけ感染対策への意識が高く、手袋やマスク、ゴーグルといった個人防御具の必要性が唱えられています。
中でも手袋は看護師さんにとっても身近なアイテムですから関心も高いと思います」

一方、滅菌器についても「滅菌は感染対策の基本です。滅菌器には卓上タイプや大きなフロアタイプなどがあり、病院の規模や科目、用途に応じて様々ですが、当社では大部分をカバーできるサイズを扱っています」と話します。

昨今の現場ニーズに応える形で、感染というテーマに沿って今回の出展内容を決めたということです。

現場の声を開発に活かしていきたい

では、感染対策に重要な医療用の手袋について、最近の現場でのトレンドはどんな傾向なのでしょうか。

開発側の立場で瀬尾係長に聞いてみました。
「当社の手袋は素材として、プラスチックに よるもの、ラテックスと呼ばれる天然ゴム、ポリエチレン、そしてニトリルの4つの素材があります。それぞれに特長がありますが、最近の傾向としては感染対策の重視によってニトリル素材が伸びてきています。耐薬品性が高く、強度も十分な点で評価さ れていますね」
そして実際に、今回のオカモトの出展ブースでは、ニトリル素材を重視した新商品のプロモーションを積極的に行っていました。
「当社が新しく発売するニトリル素材の手袋 には、厚みの違う2種類があります。検査 検診用としてグレードの高い0.07ミリと 0.09ミリのものです。プラスチック手袋 よりもフィット感に優れ、何よりも強度が あり破れにくく機能性にも優れ、現場のシー ンによって使い分けして頂く商品です」と 説明してくれました。

また従来のプラスチッ ク素材の手袋においても、医療用テープ等 がくっついてもはがしやすい加工を施した新商品が注目を集めていました。 医療の現場をサポートする存在として、 オカモトには常に「医療に従事する方々に とって、安心・安全なものを提供したい」という思いがあるそうです。それをカタチ にするために、日頃からユーザーの声に積極的に耳を傾けているということです。

今回の展示会場では、ブースを訪れる医療関係者と活発にコミュニケーションを図るスタッフの姿が印象的でした。
「当社の営業活動は代理店様を訪問する場合が多いので、看護師様などユーザーの方々と直接コンタクトをとる機会が少ないんですね。だからこそ、今回のHOSPEXで の出展は現場の生の声を聞ける場所にしたいと思いました。ブースに来ていただいた 医療従事者の方々からは、手袋についてニ トリル素材を評価する声を多くいただきましたし、プラスチック手袋についての要望 もいただきました。 これからも現場で真に役立つ医療用品を開発できるよう、皆様からの声を活かしていきたいと思います」
創業以来80年、一般消費者向けのゴム・プラスチック製品に始まり、医療をはじめとした業務用の手袋に技術の枝葉を伸ばしてきたオカモト。生活用品で育んだノウハウがあるからこそ、医療の現場でもユーザー目線に立った使い勝手の良い製品が生まれます。

幅広い商品ジャンルで多様な価格帯の用品をそろえるオカモトはこれからも 医療現場の心強い味方として、毎日の安全・ 安心を提供してくれる存在となってくれるに違いありません。機能性に優れた新たな手袋の開発で 看護の現場をこれからもサポートします。
医療の現場では日々多くの用品や機器が使われています。そこでは企業が研究と開発を重ねたさまざ まな商品が姿を見せたくさんの企業人が現場に携わり医療の最前線をサポートしています。編集部はそうした企業に突撃取材を実施。今後様々な企業を紹介していきます。

第一回は東京ビッグサ イトで行われた医療機器展示会「HOSPEX JAPAN2012」に出展した「オカモト株式会社」 を訪ね、手袋・メディカル部メディカル課の瀬尾幸隆係長に話を伺いました。
  ※取材協力:オカモト株式会社  http://www.okamoto-inc.jp/

このコンテンツをご覧いただくにはログインが必要です。

会員登録(無料)がお済みでない方は、新規会員登録をお願いします。



他の方が見ているコラム