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教えてっ! 退院支援の5つのこと第7回

教えてっ! 退院支援の 5つのこと シリーズ第7回

投稿日:2018.07.12

質の高い退院支援に携わっている看護師さんに、退院支援に関する課題や想いなどを毎号お聞きするシリーズ企画。
今回は在宅側を支える、訪問看護ステーションしらひげ 望月あづささんにお聞きしました。

1⃣退院支援看護師と連携する際の心がけ

訪問時に、患者様やご家族様が「自宅で生活する上での困りごとや不安に思っていること」を引き出す働きかけを行い、退院支援看護師や病棟看護師が、患者様の「在宅での生活が想起」できる情報として伝えることができるように意識し、患者様・ご家族様と病院側との橋渡しを行っています。

2⃣退院支援看護師との連携で課題と感じること

訪問看護師、退院調整看護師ともに、訪問中・患者対応中などで多忙なため、タイムリーに情報共有・連絡調整を行うことが難しい場合があります。
また、訪問看護ステーションに連絡をいただいてから退院までの期間が短いと退院前力ンファレンスが設定されずに退院となってしまい、情報を得にくいことがあります。特に、患者様・ご家族様が「在宅療養に対してどのような意向や希望を持つているのか」を把握することができないままの受け入れとなってしまうことに、課題を感じています。

3⃣訪問看護師から退院支援看護師に期待すること

患者様のご自宅での生活状況を想定した上で、退院に向けて「飲み薬・貼り薬の回数の変更」や「処置の方法の工夫」、「注射や経管栄養の回数・時間の変更」等を主治医と話して調整していただきたいと思います。
また、退院後、緊急対応が必要な場合の「連絡先や担当者」にっいて整理して伝えていただけると助かります。

4⃣訪問看護師から病棟看護師に期待すること

患者様やご家族様が、今までは必要が無かったこと、または、自分でできていたことに介助が必要になったことについて、医療処置だけでなく、「着替えやおむつ交換の介助」など、退院してすぐに直面する事柄について、丁寧に指導をしていただきたいと思います。

また、看護サマリーには、病状の経過だけでなく訪問看護師への情報提供を目的として、「指導の状況」や「継続が必要な看護」など、「退院時の状況」を詳しく記載していただきたいですね。

5⃣訪問看護の研修で、病院の看護師を受け入れる際に心がけていることや工夫

なるべく多くの訪問看護の現場を見ていただくようにしています。また、研修の最後にカンファレンスの時間をとり、実際の訪問看護の場面での疑問・感想などをざっくばらんに話していただくようにしています。
そういう現場での体験や気づきを、退院指導・支援に活かしていただきたいと思います。

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