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【ナースの本棚】 漢字「栄養」のルーツをたどって

投稿日:2021.06.25

ナースのみなさんの本棚に加えていただきたい本を紹介するこのコーナー。
今回はナースマガジン編集部のナースから、おすすめの本を紹介します。

漢字「栄養」のルーツをたどって

著者:井上善文先生
(大阪大学国際医工情報センター 栄養ディバイス未来医工学共同研究部門 特任教授)

定価:3,300円(税込み)
発行:フジメディカル株式会社
カテゴリー:臨床栄養
体裁:B5判 108ページ
ISBN: ISBN978-4-86270-177-0
 「栄養」という漢字が今日の「Nutrition」の意味として用いられるようになって、実はまだ100年しか経っていません。栄養学者である佐伯矩(さいき ただす)が、当時一般に用いられていた「営養」を「栄養」に改めるよう厚生省に対して建言したのが、1918年(大正7年)のことです。臨床栄養の第一人者である著者が講演の前振りでその事実を紹介していくうちに、どうやらNutritionの意味として「栄養」を日本で最初に用いたのは佐伯矩ではないらしいことを聞き及び、それならばいったい誰が最初に用いた?と言うことで、それを探る行動に出ました。

 本書では、日本で最初に「nutrition」の意味で「栄養」を用いた人物をさがしあてるために、著者が全国各地の関連施設を巡り、文献・資料をひも解きながら、紀行文的に考察しています。栄養の仕事に携わる医療従事者必読のユニークな1冊です。

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