WOCナース座談会企画第4回
〔第4回〕抗菌性創傷被覆材の効果について
投稿日:2016.06.02
溝上 それぞれの症例発表の中身も踏まえて、硫酸銀含有の創傷被覆材メピレックス® Agとメピレックス® ボーダーAgの評価について、まとめたいと思います。まず、細菌制御力が非常に高いことが挙げられるということですね。治癒遅延の原因には、当然、細菌の関与がありますから、銀の放出量が多いことは、治癒効果に直結します。そういう意味では、利点が大きいという理解でいいですか。
丹波 いいと思います。滲出液の吸収力も非常に高く、使用した創はきれいな色になっていきました。炎症が抑えられることで、滲出液が周囲に広がるようなことがありませんから、吸収のコントロールができます。また、銀の放出量が多いこともあり、その抗菌作用によって菌が拡散するリスクを低減してくれる利点を感じます。
松岡 私も同感で、他の抗菌性創傷被覆材とは、その効果がまったく違うと感じています。
松岡 私も同感で、他の抗菌性創傷被覆材とは、その効果がまったく違うと感じています。
溝上 スポット的にも、十分な吸収力で滲出液を吸ってくれることで、創の浸軟も防いでくれると言えるでしょうね。
松岡 メピレックス® ボーダーは、もともと粘性の高い滲出液もきちんと吸ってくれる印象がありましたが、メピレックス® ボーダーAgを使用してもその効果を感じました。つまり、銀含有ということとともに、素材としての吸収力も創傷被覆材は重要だと感じさせられました。
松岡 メピレックス® ボーダーは、もともと粘性の高い滲出液もきちんと吸ってくれる印象がありましたが、メピレックス® ボーダーAgを使用してもその効果を感じました。つまり、銀含有ということとともに、素材としての吸収力も創傷被覆材は重要だと感じさせられました。
間宮 同感です。私の経験でもかなり粘性のある滲出液も吸収してくれました。傷の表面を覆った上で、それを吸い上げる力がとても早いように感じています。そして創周囲への密着性が強いというイメージです。
溝上 創傷被覆材としての素材に厚みがあるので、クッション性にも優れていますね。たとえば大きな圧が伴うような創傷であっても、表面がズレるということがありません。他の被覆材よりもクッション性があって粘着の度合いが高いので、創部にぴったりとくっつきます。それによって滲出液が創周囲の皮膚に広がらず、浸軟を防いでくれますね。
松岡 (創傷被覆材選びにおいて)密着性の高い創傷被覆材であることは重要ですが、メピレックス® Agを使ってみて特に感じたのは、傷から滲出液を吸収すると創と少し段差があっても、追従し創面に沿うようにフィットしてくれます。これは他にはない大きな利点だと思います。隙間ができることなく、創面にぴったり密着してくれるんです。
溝上 創傷被覆材としての素材に厚みがあるので、クッション性にも優れていますね。たとえば大きな圧が伴うような創傷であっても、表面がズレるということがありません。他の被覆材よりもクッション性があって粘着の度合いが高いので、創部にぴったりとくっつきます。それによって滲出液が創周囲の皮膚に広がらず、浸軟を防いでくれますね。
松岡 (創傷被覆材選びにおいて)密着性の高い創傷被覆材であることは重要ですが、メピレックス® Agを使ってみて特に感じたのは、傷から滲出液を吸収すると創と少し段差があっても、追従し創面に沿うようにフィットしてくれます。これは他にはない大きな利点だと思います。隙間ができることなく、創面にぴったり密着してくれるんです。
溝上 これまでの話の中で、感染創についてのファーストチョイスは外用薬という意見が当初はありましたが、臨床で患者さんに使うことを考えると、外用薬とガーゼは第2回で述べたような弊害があるということも浮き彫りになりました。慢性創傷でこれまで難渋してきた傷というのは細菌の関与が非常に大きいのですが、従来の銀含有創傷被覆材では細菌制御という面での効果をあまり感じなかったという声もありましたね。硫酸銀含有のメピレックス® Agやメピレックス® ボーダーAgは、この面で非常に優れた製品であることを今日の討論を通じて改めて感じたのは印象的だったと言えるでしょうね。
加瀬 これまでは過剰肉芽になって、なかなか上皮化ができないという症例もあったのですが、メピレックス® Agやメピレックス® ボーダーAgでは、過剰肉芽がなく、上皮が入ってくるので、早く治るという点でまったく違うなという印象を持っていますね。
溝上 丹波さんの病院では外用ヨウ素製剤ではなくメピレックス® Agを多くの症例で使っているということです。細菌制御について大きな期待のできる創傷材料が出てきたと期待しています。これからも多くの症例を重ねて、その良さの認識を深めていきたいと思います。今日はどうもありがとうございました。
加瀬 これまでは過剰肉芽になって、なかなか上皮化ができないという症例もあったのですが、メピレックス® Agやメピレックス® ボーダーAgでは、過剰肉芽がなく、上皮が入ってくるので、早く治るという点でまったく違うなという印象を持っていますね。
溝上 丹波さんの病院では外用ヨウ素製剤ではなくメピレックス® Agを多くの症例で使っているということです。細菌制御について大きな期待のできる創傷材料が出てきたと期待しています。これからも多くの症例を重ねて、その良さの認識を深めていきたいと思います。今日はどうもありがとうございました。
●今回の記事で紹介された抗菌性創傷被覆材の紹介
メピレックス® Ag 承認番号 22500BZX00439000
メピレックス® Agは、皮膚に優しいセーフタック® テクノロジーに銀イオンの抗菌効果を加えたソフトシリコンフォームドレッシング。創傷のサイズに合わせてカットして使えます。
メンリッケヘルスケア社HP
メピレックス® Agは、皮膚に優しいセーフタック® テクノロジーに銀イオンの抗菌効果を加えたソフトシリコンフォームドレッシング。創傷のサイズに合わせてカットして使えます。
メンリッケヘルスケア社HP
メピレックス® ボーダーAg 承認番号 22700BZX00244000
滲出液を吸収し、銀イオンを放出する抗菌性の一体型フォームドレッシング。セーフタック®のシーリング効果によって滲出液の漏れを防ぎ、脆弱皮膚の患者様でも安心して使用できます。
メンリッケヘルスケア社HP
滲出液を吸収し、銀イオンを放出する抗菌性の一体型フォームドレッシング。セーフタック®のシーリング効果によって滲出液の漏れを防ぎ、脆弱皮膚の患者様でも安心して使用できます。
メンリッケヘルスケア社HP
座談会 INDEX
- 第1回 慢性創傷の具体的な状態や難渋する創傷の処置の困難さ
- 第2回 在宅患者に対する処置のポイント
- 第3回 抗菌性創傷被覆材 使用症例の紹介 第4回 抗菌性の創傷被覆材の効果について
\ シェア /