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透析看護の基本のキ!第7回

第7回 シャント狭窄が起こる原因

投稿日:2015.07.28

1)強い血流によって流出上膜の内膜が肥厚する
2)シャント部を圧迫することで血流が悪くなる
3)動脈硬化によって血管が細くもろくなる
4)感染部位が完治した後に血管が狭くなる
5)頻回の穿刺で血管が荒廃する
6)急激な血圧低下
7)脱水
8)シャント肢の冷え

などが挙げられます。
また糖尿病性腎症の患者さんは動脈硬化や静脈血管炎を併発していることがあり、シャントの閉塞・狭窄を招きやすい傾向にあります。

そのほかとして、透析終了時間際の血圧低下や帰宅途中・入浴後の血圧低下によってシャント血流量の低下が起き、シャント閉塞・狭窄を起こす患者さんをしばしば見受けます。

夏場は発汗や飲水を過度に控える事によって脱水状態となり、トラブルが起こりやすくなります。

上記の原因を踏まえ、シャント狭窄を起こさないように原因ごとの対策を指導または実践することが重要となります。

参考文献 透析ケア・最新マニュアル 改訂2版 基本の技術と事故・トラブルを未然に防ぐ知識 医学芸術社
執筆ライティング :看護師 水田 みゆき

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