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透析看護の基本のキ!第4回

第4回 透析患者さんに一番多い自己血管内シャントとは

投稿日:2015.07.09

利き腕の反対側の手首、親指の付け根、肘、上腕、大腿などの動脈と静脈をつなぎ、末梢血管を通さずに動脈から静脈に直接血液が流入するようにしたものを自己血管内シャントといいます。

静脈と動脈を吻合させる幅は、血流量が多くなって心臓に負担をかけないよう前腕だと7~8㎜とされています。

長所
豊富な血流量を確保でき閉塞しても再建が可能で、清潔操作も容易。

短所
穿刺時に痛みがあること、心機能低下では造設が困難、末梢に虚血が出現する可能性がある。

作成する部位の選択は、患者のQOLや保護しやすいという理由で利き腕と反対側の手首を選択されますが、血管の細さや強度なども考慮され、ほかの部位が選択される場合もあります。

利き腕にシャントがある場合、日常や透析中の動きに制限を強いられたり透析中の安全確認がしにくい場合がしばしばあります。安全安楽に治療や生活ができるよう環境を整えることが重要となります。

執筆ライティング :看護師 水田 みゆき
参考文献 : 透析ケア・最新マニュアル 改訂2版  基本の技術と事故・トラブルを未然に防ぐ知識 医学芸術社

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