ケースレポートの書き方
ケースレポートの書き方6 「はじめに」を書いて、仕上げる
さて、ケースレポートの作成もいよいよ最終段階に入ってきました。もうひと頑張りですね。
今回は、「はじめに」を書き、全体の文章の流れがスムーズにしていく方法について解説します。
1)「はじめに」を書く
「はじめに」は、「このケースレポートにはこんなことが書いてありますよ」と紹介する部分です。
論文やケースレポートは、映画や小説の冒頭のように、「さあ、結論はどうなるか・・・それは読んでのお楽しみ」というような書き方をしません。
「どんな対象のどんな課題に対して、どんな介入を行い、どんな結果を得たので報告する」というように、内容の概略を示してしまうのです。
「はじめに」は、ケースレポートの最初に書けるものではありません。
ある程度本文が完成した段階でないときちんと書けないのです。ですから、この段階で書くのがいちばん効率的であるといえます。
Aちゃんの事例の場合は、どんな展開になるでしょう。ここではひとつの例を示したいと思います。
今回は、「はじめに」を書き、全体の文章の流れがスムーズにしていく方法について解説します。
1)「はじめに」を書く
「はじめに」は、「このケースレポートにはこんなことが書いてありますよ」と紹介する部分です。
論文やケースレポートは、映画や小説の冒頭のように、「さあ、結論はどうなるか・・・それは読んでのお楽しみ」というような書き方をしません。
「どんな対象のどんな課題に対して、どんな介入を行い、どんな結果を得たので報告する」というように、内容の概略を示してしまうのです。
「はじめに」は、ケースレポートの最初に書けるものではありません。
ある程度本文が完成した段階でないときちんと書けないのです。ですから、この段階で書くのがいちばん効率的であるといえます。
Aちゃんの事例の場合は、どんな展開になるでしょう。ここではひとつの例を示したいと思います。
2)全体の流れをスムーズにする
1 本文が「はじめに」に沿っているか点検し、修正する。
本文の流れがスムーズであるポイントのひとつは、本文が「はじめに」に沿っているということです。
「はじめに」で述べていないことが本文に含まれている場合、「はじめに」を修正するか、「本文」を修正するか、どちらかの方法で一貫性を保ってください。
2 使われているキーワードの一貫性を点検し、修正する。
ひとつの事柄について、いくつもの言葉を用いて表現するのは、読む人を混乱させます。
例えば、「下肢切断術」を「大腿部切断術」や「腫瘍除去術」など、いろいろな言葉で表現してはいないでしょうか。
一貫した表現に直していきましょう。
看護のレポートで多いのは、「看護」を「援助」、「介入」、「支援」、「看護援助」、「看護介入」、「看護支援」など様々な言葉で表現してしまうことです。
ひとつの言葉を一貫して使うようにしましょう。
3 主語と述語を明確にする
メールなど1対1の間での文章に慣れてしまうと、文章中に主語を書く習慣が失われてしまいます。
ここは意識的に主語を入れるように気をつけていきましょう。
4 文章を短くする
「句読点」でつないだ長い文章は、どうしても難解になります。
できるだけ短い文章になるよう気をつけましょう。
ちなみにこの連載でのわたしの文章も、短くなるように気をつけて書いています。
理想は一行くらいの文章です。それより長くなると、主語と述語の関係があいまいになり、難しくなってしまうのです。
どうですか、次第に読みやすい文章になったのではないでしょうか。
最後は、身近な人にレポートを読んでもらってください。
レポートの点検は、書いている本人だけで行うのは限界があるのです。
レポートは完成させるまでに色々と手間ひまがかかります。
しかし、レポートを完成させるたびに、あなた自身は確実に成長していくことでしょう。
扱った事例が、あなたの看護師としての確かな知識や技術となって定着していくのです。
レポートを完成させると、なんともいえない達成感を味わいます。
それがレポートの醍醐味でもあります。
皆さん、これからも頑張っていってください。
1 本文が「はじめに」に沿っているか点検し、修正する。
本文の流れがスムーズであるポイントのひとつは、本文が「はじめに」に沿っているということです。
「はじめに」で述べていないことが本文に含まれている場合、「はじめに」を修正するか、「本文」を修正するか、どちらかの方法で一貫性を保ってください。
2 使われているキーワードの一貫性を点検し、修正する。
ひとつの事柄について、いくつもの言葉を用いて表現するのは、読む人を混乱させます。
例えば、「下肢切断術」を「大腿部切断術」や「腫瘍除去術」など、いろいろな言葉で表現してはいないでしょうか。
一貫した表現に直していきましょう。
看護のレポートで多いのは、「看護」を「援助」、「介入」、「支援」、「看護援助」、「看護介入」、「看護支援」など様々な言葉で表現してしまうことです。
ひとつの言葉を一貫して使うようにしましょう。
3 主語と述語を明確にする
メールなど1対1の間での文章に慣れてしまうと、文章中に主語を書く習慣が失われてしまいます。
ここは意識的に主語を入れるように気をつけていきましょう。
4 文章を短くする
「句読点」でつないだ長い文章は、どうしても難解になります。
できるだけ短い文章になるよう気をつけましょう。
ちなみにこの連載でのわたしの文章も、短くなるように気をつけて書いています。
理想は一行くらいの文章です。それより長くなると、主語と述語の関係があいまいになり、難しくなってしまうのです。
どうですか、次第に読みやすい文章になったのではないでしょうか。
最後は、身近な人にレポートを読んでもらってください。
レポートの点検は、書いている本人だけで行うのは限界があるのです。
レポートは完成させるまでに色々と手間ひまがかかります。
しかし、レポートを完成させるたびに、あなた自身は確実に成長していくことでしょう。
扱った事例が、あなたの看護師としての確かな知識や技術となって定着していくのです。
レポートを完成させると、なんともいえない達成感を味わいます。
それがレポートの醍醐味でもあります。
皆さん、これからも頑張っていってください。
ケースレポートの書き方一覧
◆看護研究の進め方◆
<第1回 テーマ決定1>
<第2回 テーマ決定2>
<第3回 関連文献検討1>
<第4回 関連文献検討2>
<第5回 補足資料 『はじめに』の例>
<第6回 質問紙法1>
<第7回 研究計画作成1>
<第8回 研究計画作成2>
<第9回 質問紙法2>
<第10回 面接法1>
<第11回 面接法2>
<第12回:データ収集:観察法①>
<第13回:データの収集:観察法②>
<第14回 データの収集:実験法①>
<第15回 データの収集:実験法2>
<第16回 倫理的配慮1>
<第17回 倫理的配慮2>
<第18回 量的分析1>
<第19回 量的分析2>
<第20回 データの分析:質的分析1>
<第21回 データの収集:質的分析2>
<第22回 論文の作成>
<第2回 テーマ決定2>
<第3回 関連文献検討1>
<第4回 関連文献検討2>
<第5回 補足資料 『はじめに』の例>
<第6回 質問紙法1>
<第7回 研究計画作成1>
<第8回 研究計画作成2>
<第9回 質問紙法2>
<第10回 面接法1>
<第11回 面接法2>
<第12回:データ収集:観察法①>
<第13回:データの収集:観察法②>
<第14回 データの収集:実験法①>
<第15回 データの収集:実験法2>
<第16回 倫理的配慮1>
<第17回 倫理的配慮2>
<第18回 量的分析1>
<第19回 量的分析2>
<第20回 データの分析:質的分析1>
<第21回 データの収集:質的分析2>
<第22回 論文の作成>
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